そして結羅は夕食の準備を始める。遅くなってしまったので、簡単なインスタントラーメンにする。卵と刻んだ長ねぎ。メンマも入れる。
次に作ったのはチャーハン。フライパンでササッと作ると、ダイニングテーブルの上に置く。もちろん茜の分は大盛り。
茜はルームウエアに着替えるとリビングに入ってくる。そのまま一緒に夕食を食べた。
そうしたら茜はラーメンをすすりながら、さっきの両親のことで文句を言ってきた。
「さすがにお姉ちゃんの頬を叩くとか酷くない? あれで自分が正しいと思っているから、驚いちゃうわよ。オーラも真っ黒でさ。いい加減に呪詛を解いた方がいいんじゃないの?」
『そういうわけにはいかないだろう。前にも言ったが、この呪詛は強力で心臓まで繋がっている。下手に除霊してみろ、心臓麻痺で死んでしまうぞ』
しかし、そう言って止めたのは虎太郎だった。
「じゃあ、どうしたらいいのよ? このままだと、あの親は何をするか分からないわよ?」
『まあ、一番いい方法は呪術者を見つけて、自らの手で呪詛を解いてもらうか、その者を殺すしかあるまい。本来、呪詛はかけた者しか解けない』
「えっ~」
虎太郎の言い分に不満そうな茜はムスッと頬を膨らませる。結羅は茜と虎太郎の会話を聞いていて複雑な気持ちになった。
両親は呪詛で人格を変えられていた。いつ、どういう方法で、かけられたのかは分からない。ただその呪詛は強力で簡単な方法では解けないものだった。
しかし両親が豹変したのは茜が産まれた後だったことは確かだろう。
それまでは普通の両親だったし、結羅も愛されて育ってきた。
結羅は昔の記憶を思い出す。
次に作ったのはチャーハン。フライパンでササッと作ると、ダイニングテーブルの上に置く。もちろん茜の分は大盛り。
茜はルームウエアに着替えるとリビングに入ってくる。そのまま一緒に夕食を食べた。
そうしたら茜はラーメンをすすりながら、さっきの両親のことで文句を言ってきた。
「さすがにお姉ちゃんの頬を叩くとか酷くない? あれで自分が正しいと思っているから、驚いちゃうわよ。オーラも真っ黒でさ。いい加減に呪詛を解いた方がいいんじゃないの?」
『そういうわけにはいかないだろう。前にも言ったが、この呪詛は強力で心臓まで繋がっている。下手に除霊してみろ、心臓麻痺で死んでしまうぞ』
しかし、そう言って止めたのは虎太郎だった。
「じゃあ、どうしたらいいのよ? このままだと、あの親は何をするか分からないわよ?」
『まあ、一番いい方法は呪術者を見つけて、自らの手で呪詛を解いてもらうか、その者を殺すしかあるまい。本来、呪詛はかけた者しか解けない』
「えっ~」
虎太郎の言い分に不満そうな茜はムスッと頬を膨らませる。結羅は茜と虎太郎の会話を聞いていて複雑な気持ちになった。
両親は呪詛で人格を変えられていた。いつ、どういう方法で、かけられたのかは分からない。ただその呪詛は強力で簡単な方法では解けないものだった。
しかし両親が豹変したのは茜が産まれた後だったことは確かだろう。
それまでは普通の両親だったし、結羅も愛されて育ってきた。
結羅は昔の記憶を思い出す。

