薄暗い店内に肩に手を回してイチャイチャしている派手なカップルが普通に居る。彼氏はヤクザっぽい人だった。
結羅達が入ると怖そうな風貌な人達がジロジロと、こちらを見てくる。
美香は慣れているのか奥にどんどん進んで2階に上がっていく。
「私の彼氏、ここのカラオケ店オーナーなの。父親がヤクザの組長でお金持ちだから、よくここを合コン会場として利用しているんだ」
自慢げにそう言ってきた美香だったが、結羅と樹はそれを聞いて啞然とする。
彼氏がヤクザの息子とは聞いていない。つまりは裏社会と繋がりがあるということだ。
黒石神社と関わりがあるとしたら、余計にややこしいことになる。
(このままでは危険なことになるかも)
どうにかしないと、そう思い結羅はチラッと樹を見る。樹の顔色は真っ青になっていた。ヤクザと関わりがあると聞いてビビッてしまったようだ。
すると肩に乗っていた虎太郎がボソッと、
『危険を感じたら、とりあえずトイレに逃げ込め。電話がかかったふりをして、裏口から逃げてもいい」と、言ってくれた。
「えっ? でも樹が」
『アイツは男だ。自分でどうにかするだろう。それに、今はお前の安全が先だ」
樹を置いていく言い方に結羅は気持ちが動揺する。樹は大切なイトコだ。
もしものことがあったらと思うと、それは出来ない。叔母にも申し訳ない。
そうなる前に逃げたい。
結羅は樹の手を掴んで、非常階段から逃げられないかと考えた。しかし美香は何か感じたのか樹の腕ギュッと掴んで引っ張ってきた。
「どうしたの? 早く行こう。ここの大部屋に居るから」
「えっ? おい!?」
止める間もなく、部屋に押し込まれてしまった。
結羅達が入ると怖そうな風貌な人達がジロジロと、こちらを見てくる。
美香は慣れているのか奥にどんどん進んで2階に上がっていく。
「私の彼氏、ここのカラオケ店オーナーなの。父親がヤクザの組長でお金持ちだから、よくここを合コン会場として利用しているんだ」
自慢げにそう言ってきた美香だったが、結羅と樹はそれを聞いて啞然とする。
彼氏がヤクザの息子とは聞いていない。つまりは裏社会と繋がりがあるということだ。
黒石神社と関わりがあるとしたら、余計にややこしいことになる。
(このままでは危険なことになるかも)
どうにかしないと、そう思い結羅はチラッと樹を見る。樹の顔色は真っ青になっていた。ヤクザと関わりがあると聞いてビビッてしまったようだ。
すると肩に乗っていた虎太郎がボソッと、
『危険を感じたら、とりあえずトイレに逃げ込め。電話がかかったふりをして、裏口から逃げてもいい」と、言ってくれた。
「えっ? でも樹が」
『アイツは男だ。自分でどうにかするだろう。それに、今はお前の安全が先だ」
樹を置いていく言い方に結羅は気持ちが動揺する。樹は大切なイトコだ。
もしものことがあったらと思うと、それは出来ない。叔母にも申し訳ない。
そうなる前に逃げたい。
結羅は樹の手を掴んで、非常階段から逃げられないかと考えた。しかし美香は何か感じたのか樹の腕ギュッと掴んで引っ張ってきた。
「どうしたの? 早く行こう。ここの大部屋に居るから」
「えっ? おい!?」
止める間もなく、部屋に押し込まれてしまった。

