次の日。昨日の気持ちが晴れないまま結羅は大学に向かった。
講義室に入って、後ろから2番目の席に座る。カバンからノートなどを出していると、同じ学部の女性生徒達が声をかけてきた。まったく話したことがないのに。
そもそも結羅は親しい友人は1人も居ない。唯一仲が良いのは樹ぐらいだ。
「ねぇ、確か白石さんって言ったよね? 今日って暇?」
「えっ? どうして?」
何故いきなり暇かどうか、聞いてきたのだろうか?
チラッと彼女達を見てみる。お洒落だが、大学に通うには派手な感じだ。特に中心の女性は、白色のブラウスに赤色のミニスカート。髪も明るい茶髪に巻いていた。
どう考えても性格的に反対だろう。
しかも微かだが彼女から呪詛の気配がする。
「私、美香(みか)って言うのだけど。今日合コンがあって、どうしても人数が足りなくてさ~1人。もし興味があるなら、参加してくれたら助かるのだけど」
中心の女性生徒は美香っていう名前らしい。
どうやら合コンの誘いだった。人数合わせのために協力してってことだったが、どう考えても怪しい。
彼女も同様に黒石神社のお守りを持っているのだろうか?
それに結羅は、現在既婚者だ。合ゴンに参加すること自体まずいだろう。
だが断わるにしても、そのことを口に出すことに気が引けてしまう。期限付きだ。
もしかしたら早く離婚するかもしれない。
夫婦としても何かあるわけではないのに、人に「結婚しています」と言えるものは結羅にはなかった。別の方法で断わるしかないだろう。
「えっ? もしかして彼氏とか居た?」
「いえ……いませんけど」
講義室に入って、後ろから2番目の席に座る。カバンからノートなどを出していると、同じ学部の女性生徒達が声をかけてきた。まったく話したことがないのに。
そもそも結羅は親しい友人は1人も居ない。唯一仲が良いのは樹ぐらいだ。
「ねぇ、確か白石さんって言ったよね? 今日って暇?」
「えっ? どうして?」
何故いきなり暇かどうか、聞いてきたのだろうか?
チラッと彼女達を見てみる。お洒落だが、大学に通うには派手な感じだ。特に中心の女性は、白色のブラウスに赤色のミニスカート。髪も明るい茶髪に巻いていた。
どう考えても性格的に反対だろう。
しかも微かだが彼女から呪詛の気配がする。
「私、美香(みか)って言うのだけど。今日合コンがあって、どうしても人数が足りなくてさ~1人。もし興味があるなら、参加してくれたら助かるのだけど」
中心の女性生徒は美香っていう名前らしい。
どうやら合コンの誘いだった。人数合わせのために協力してってことだったが、どう考えても怪しい。
彼女も同様に黒石神社のお守りを持っているのだろうか?
それに結羅は、現在既婚者だ。合ゴンに参加すること自体まずいだろう。
だが断わるにしても、そのことを口に出すことに気が引けてしまう。期限付きだ。
もしかしたら早く離婚するかもしれない。
夫婦としても何かあるわけではないのに、人に「結婚しています」と言えるものは結羅にはなかった。別の方法で断わるしかないだろう。
「えっ? もしかして彼氏とか居た?」
「いえ……いませんけど」

