しかし、その時だった。ピンポーンとインターフォンが鳴った。誰かが来たようだ。
「誰かしら?」
叔母が玄関の方に行く。結羅は気になって聞き耳を立てていると、どうやら巫女が呼びに来たようだった。
「えっ? 女性の訪問者?」
「はい、どうやら気味が悪い現象に悩まされていて、相談に乗ってほしいとおっしゃっています」
白石神社は白虎を祀っているだけではなく、除霊してもらえるということでも有名だ。そのため不思議な現象や除霊に関係した相談も受けている。
(気味が悪い現象? それって呪詛に関係しているのかしら?)
最近の相談に関係していることは呪詛が絡んでいることが多い。人格が代わってように暴れるようになったとか、ある事件に関連しているのではないか? とか。
結羅は気になって、叔母の代わりに相談しに来た女性と会うことにする。
女性は20代ぐらいで会社員。名前は武藤紗耶香(むとう さやか)さん。
話を聞くと、最近元カレから自分がストーカーまがいのことをしていると苦情の電話が来て困っていると。
「……私、まったく見覚えがなくて。でも付け回したとか、やり直したいとメッセージが来ると言われて。それで自分のスマホを確認したんです。そうしたら送った覚えがないのに、メッセージの送信履歴があって。もう自分が怖くなってしまって」
泣きながら訴えてくる。身体はガタガタと震えながらハンカチで涙をぬぐった。
つまりは自分ではない、誰かが彼女のスマホを使ってメッセージを送っていると、言いたいのだろう。
「あの、そのメッセージを見せてもらってもいいですか?」
「あ、はい。これです」
相談女性・紗耶香は、自分のスマホを見せてきた。結羅は受け取って確認すると、確かに自分の送信履歴から送られていた。
「誰かしら?」
叔母が玄関の方に行く。結羅は気になって聞き耳を立てていると、どうやら巫女が呼びに来たようだった。
「えっ? 女性の訪問者?」
「はい、どうやら気味が悪い現象に悩まされていて、相談に乗ってほしいとおっしゃっています」
白石神社は白虎を祀っているだけではなく、除霊してもらえるということでも有名だ。そのため不思議な現象や除霊に関係した相談も受けている。
(気味が悪い現象? それって呪詛に関係しているのかしら?)
最近の相談に関係していることは呪詛が絡んでいることが多い。人格が代わってように暴れるようになったとか、ある事件に関連しているのではないか? とか。
結羅は気になって、叔母の代わりに相談しに来た女性と会うことにする。
女性は20代ぐらいで会社員。名前は武藤紗耶香(むとう さやか)さん。
話を聞くと、最近元カレから自分がストーカーまがいのことをしていると苦情の電話が来て困っていると。
「……私、まったく見覚えがなくて。でも付け回したとか、やり直したいとメッセージが来ると言われて。それで自分のスマホを確認したんです。そうしたら送った覚えがないのに、メッセージの送信履歴があって。もう自分が怖くなってしまって」
泣きながら訴えてくる。身体はガタガタと震えながらハンカチで涙をぬぐった。
つまりは自分ではない、誰かが彼女のスマホを使ってメッセージを送っていると、言いたいのだろう。
「あの、そのメッセージを見せてもらってもいいですか?」
「あ、はい。これです」
相談女性・紗耶香は、自分のスマホを見せてきた。結羅は受け取って確認すると、確かに自分の送信履歴から送られていた。

