祖母の部屋で、今回の契約結婚のことを話そうとしたら、既に樹が連絡していたみたいで心配されてしまう。
「そんな複雑な事情だったら、契約結婚しなくても私達を頼ってくれてもの良かったのに」
叔母は優しい人だ。だから余計に迷惑をかけたくなかった。両親がいつ叔母達に牙を剝けるか分からない。
『ワシも複雑な気持ちではあるが。安全性を考えると、龍崎家と協力した方がいいだろう。青龍は雨や水、自然を操る。攻撃性は四神の中でも朱雀に匹敵する強さだ。結羅と茜を守るだけの力は、確かにあるからな』
「そうかもしれないけど……」
虎太郎が間に入って説明をしてくれた。それでも叔母は、半分は納得がいかないようだった。結羅のことが心配なのだろう。
そうしたら黙って聞いていた祖母が口を開いた。
「この子達のことを考えると、確かに龍崎家の力は必要かもしれないねぇ」と。
「……お祖母ちゃん」
結羅は複雑な気持ちになっていると、祖母は手を握ってくれた。
「結羅ちゃんは白石家の中でも、もっとも白虎の強い能力と霊力を引き継いでいる子よ。その能力を欲しがる者が現れるのは当然。だから、この子を守れる男性が現れたら、頼るべきだと思うわ」
真っ直ぐ結羅の顔を見ながら、そう言ってくれた。祖母は昔、虎太郎と共に除霊してきた凄腕の巫女だったと聞いている。だから思うところがあるのかもしれない。
「ありがとう……お祖母ちゃん」
「結羅ちゃんは、きちんと後先のことを考えられる子。だから見守ってあげましょう」
祖母は結羅のことを信じてくれた。それは結羅にとって嬉しいことだ。
いつも優しく見守ってくれているから。
「そんな複雑な事情だったら、契約結婚しなくても私達を頼ってくれてもの良かったのに」
叔母は優しい人だ。だから余計に迷惑をかけたくなかった。両親がいつ叔母達に牙を剝けるか分からない。
『ワシも複雑な気持ちではあるが。安全性を考えると、龍崎家と協力した方がいいだろう。青龍は雨や水、自然を操る。攻撃性は四神の中でも朱雀に匹敵する強さだ。結羅と茜を守るだけの力は、確かにあるからな』
「そうかもしれないけど……」
虎太郎が間に入って説明をしてくれた。それでも叔母は、半分は納得がいかないようだった。結羅のことが心配なのだろう。
そうしたら黙って聞いていた祖母が口を開いた。
「この子達のことを考えると、確かに龍崎家の力は必要かもしれないねぇ」と。
「……お祖母ちゃん」
結羅は複雑な気持ちになっていると、祖母は手を握ってくれた。
「結羅ちゃんは白石家の中でも、もっとも白虎の強い能力と霊力を引き継いでいる子よ。その能力を欲しがる者が現れるのは当然。だから、この子を守れる男性が現れたら、頼るべきだと思うわ」
真っ直ぐ結羅の顔を見ながら、そう言ってくれた。祖母は昔、虎太郎と共に除霊してきた凄腕の巫女だったと聞いている。だから思うところがあるのかもしれない。
「ありがとう……お祖母ちゃん」
「結羅ちゃんは、きちんと後先のことを考えられる子。だから見守ってあげましょう」
祖母は結羅のことを信じてくれた。それは結羅にとって嬉しいことだ。
いつも優しく見守ってくれているから。

