霊力が持っている白石家の女性でも呪詛の除霊は特殊で強いため、白虎の後継者しか出来ない。悪い霊とかの除霊は得意ではあるが。
祖母は元当主で出来たが今は年を取り、立つこともままならない。次の後継者である結羅がそれを引き継ぐ。
白石家の中でも、もっとも霊力が強かったからだ。
「ううん。大丈夫」
「あ、そうそう。バイトをさせておきながら、アレなんだけど。そろそろ帰る時間じゃない? 後のことは私が通報しておくから」
「えっ?」
叔母が慌てて言うので結羅は左手に付けている腕時計を見る。時間は既に十八時になろうとしていた。結羅の表情は一瞬で真っ青になる。
「大変。今日はお母さんが夜勤なのに。ごめんなさい、琴子叔母さん。虎太郎、帰ろう」
『あ、おい。ワシを置いていくな』
結羅は大急ぎで帰るため、叔母に後のことを頼んだ。
虎太郎も慌てて自分の身体を、手乗りサイズになるように能力で縮めた。その方が動き周り、生活がしやすいからだ。
神社に戻ると、急いで着替えて自宅に急ぐ。神社の除霊の仕事は、あくまでもバイト。
まだ大学1年生の結羅は、後継者でありながら、まだ跡が継げなかった。
その理由は2つある。1つは学業に専念したいから。そして2つ目は親に反対されているからだ。
自宅の帰ると、早々に玄関先で父親に頬を思いっきり叩かれた結羅。あまりにも強く叩かれたため、思わず尻もちをついてしまう。
「この、バカ娘。いつまで親を待たせるんだ!? まだ茜が帰って来ていないから、いいことに。いつまで遊んでいる気だ?」
祖母は元当主で出来たが今は年を取り、立つこともままならない。次の後継者である結羅がそれを引き継ぐ。
白石家の中でも、もっとも霊力が強かったからだ。
「ううん。大丈夫」
「あ、そうそう。バイトをさせておきながら、アレなんだけど。そろそろ帰る時間じゃない? 後のことは私が通報しておくから」
「えっ?」
叔母が慌てて言うので結羅は左手に付けている腕時計を見る。時間は既に十八時になろうとしていた。結羅の表情は一瞬で真っ青になる。
「大変。今日はお母さんが夜勤なのに。ごめんなさい、琴子叔母さん。虎太郎、帰ろう」
『あ、おい。ワシを置いていくな』
結羅は大急ぎで帰るため、叔母に後のことを頼んだ。
虎太郎も慌てて自分の身体を、手乗りサイズになるように能力で縮めた。その方が動き周り、生活がしやすいからだ。
神社に戻ると、急いで着替えて自宅に急ぐ。神社の除霊の仕事は、あくまでもバイト。
まだ大学1年生の結羅は、後継者でありながら、まだ跡が継げなかった。
その理由は2つある。1つは学業に専念したいから。そして2つ目は親に反対されているからだ。
自宅の帰ると、早々に玄関先で父親に頬を思いっきり叩かれた結羅。あまりにも強く叩かれたため、思わず尻もちをついてしまう。
「この、バカ娘。いつまで親を待たせるんだ!? まだ茜が帰って来ていないから、いいことに。いつまで遊んでいる気だ?」

