朱奈とは誰にことなのだろうか?
それよりも、戦いは終わったようだ。鵺は吞み込まれたまま青龍の中で消滅した。
玄武の当主・柳木が亡くなったということは。
「良かった……これで……終わった」
結羅は、そのまま意識を遠のいて倒れてしまった。怪我が原因だろう。
「結羅!?」
意識が朦朧とする中で、伊織の声だけが聞こえた。それからどのぐらい眠ったのか分からない。
ただ、泣きそうな顔で自分を見ている伊織がうっすらと見えたのだった。
次に結羅が目を覚ました時には、白色の天井が見えた。
(ここは……何処かしら?)
身体を起こすが,まだふらつく。チラッと周りを見渡すと個室の病院のベッドの上のようだった。足と腕には痛々しく包帯が巻かれている。
『目を覚ましたようだな』
「虎太郎!? ここは病院?」
『ああ、あの激戦の後で倒れてしまったのだ。傷のせいで』
虎太郎が、、そう言って教えてくれた。両手を前に出すと、その上に乗った。
どうやら気絶をしてしまったのだと、理解する。
「そ、それよりも……茜は!?」
そうしたらドアが開かれた。入ってきたのは両親だった。結羅が目を覚ましたのが分かると、驚きながらも目尻に涙を溜めていた。
そして駆け寄ると母親は結羅を強く抱き締める。
「良かった……結羅。目を覚ましてくれて。あなた、1週間も眠っていたのよ」
「……えっ?」
結羅は状況が分からず、目を大きく見開いて驚いた。1週間も眠りについていたのは理解したが、両親が正気に戻っていたのだ。
それよりも、戦いは終わったようだ。鵺は吞み込まれたまま青龍の中で消滅した。
玄武の当主・柳木が亡くなったということは。
「良かった……これで……終わった」
結羅は、そのまま意識を遠のいて倒れてしまった。怪我が原因だろう。
「結羅!?」
意識が朦朧とする中で、伊織の声だけが聞こえた。それからどのぐらい眠ったのか分からない。
ただ、泣きそうな顔で自分を見ている伊織がうっすらと見えたのだった。
次に結羅が目を覚ました時には、白色の天井が見えた。
(ここは……何処かしら?)
身体を起こすが,まだふらつく。チラッと周りを見渡すと個室の病院のベッドの上のようだった。足と腕には痛々しく包帯が巻かれている。
『目を覚ましたようだな』
「虎太郎!? ここは病院?」
『ああ、あの激戦の後で倒れてしまったのだ。傷のせいで』
虎太郎が、、そう言って教えてくれた。両手を前に出すと、その上に乗った。
どうやら気絶をしてしまったのだと、理解する。
「そ、それよりも……茜は!?」
そうしたらドアが開かれた。入ってきたのは両親だった。結羅が目を覚ましたのが分かると、驚きながらも目尻に涙を溜めていた。
そして駆け寄ると母親は結羅を強く抱き締める。
「良かった……結羅。目を覚ましてくれて。あなた、1週間も眠っていたのよ」
「……えっ?」
結羅は状況が分からず、目を大きく見開いて驚いた。1週間も眠りについていたのは理解したが、両親が正気に戻っていたのだ。

