結羅は腕や足に擦り傷を負う。それでもふらふらになりながら、茜は立ち上がり、ナイフを向けようとしてきた。
しかし結羅の腕や足の擦り傷を見た瞬間、ピタッと動きが止まった。
「……茜?」
目を大きく見開いて、動揺している様子だった。
「……うっ」
急に頭を抱えて、苦しみだす茜だった。理由が分からないため結羅は戸惑った。
「どうしたの? 茜!? 大丈夫?」
「ううっ……うるさい……やめて」
今までの呪詛をかけられた人と明らかに反応が違った。まるで茜自身が抵抗しているみたいだ。
「何をやっているんだ!? 早く、姉を殺せ」
痺れを切らした柳木が苛立ち、怒鳴りつけた。しかし、その時だった。
遠くから強力の霊力を感じる。これは青龍の霊力だ。
夜の空を見上げると、長い胴体をくねらせながら青龍が、こちらに向かってくる。そこには伊織の姿も。
どうやら結羅の居場所を突き止めると、匠は伊織を背中に乗せて駆けつけてくれたらしい。
到着すると、伊織は急いで背中から飛び降りると結羅の傍まで駆け寄る。そして抱き締めてくれた。
「結羅。大丈夫か!?」
「伊織さん……どうして?」
「まったく。匠に場所を探らせたんだ。青龍の視力はどんな遠くでも見通せる。君の霊力をたよりにしたから、すぐに見つけることが出来た」
青龍は視力も優れているようだ。そうしたら柳木は舌打ちをするが、すぐに笑って体制を取り戻した。
しかし結羅の腕や足の擦り傷を見た瞬間、ピタッと動きが止まった。
「……茜?」
目を大きく見開いて、動揺している様子だった。
「……うっ」
急に頭を抱えて、苦しみだす茜だった。理由が分からないため結羅は戸惑った。
「どうしたの? 茜!? 大丈夫?」
「ううっ……うるさい……やめて」
今までの呪詛をかけられた人と明らかに反応が違った。まるで茜自身が抵抗しているみたいだ。
「何をやっているんだ!? 早く、姉を殺せ」
痺れを切らした柳木が苛立ち、怒鳴りつけた。しかし、その時だった。
遠くから強力の霊力を感じる。これは青龍の霊力だ。
夜の空を見上げると、長い胴体をくねらせながら青龍が、こちらに向かってくる。そこには伊織の姿も。
どうやら結羅の居場所を突き止めると、匠は伊織を背中に乗せて駆けつけてくれたらしい。
到着すると、伊織は急いで背中から飛び降りると結羅の傍まで駆け寄る。そして抱き締めてくれた。
「結羅。大丈夫か!?」
「伊織さん……どうして?」
「まったく。匠に場所を探らせたんだ。青龍の視力はどんな遠くでも見通せる。君の霊力をたよりにしたから、すぐに見つけることが出来た」
青龍は視力も優れているようだ。そうしたら柳木は舌打ちをするが、すぐに笑って体制を取り戻した。

