『結羅の後継者としての能力。そして茜の能力。2人が合わさったとき……その力は解放される鍵となる。目覚める前に、どうにかしないと』
虎太郎が、そう言いながら神獣の姿に変わる。
そんなことを考えているとは、結羅は考えもしなかった。
結羅と伊織は抱き合った状態で朝を迎えた。スヤスヤと眠る彼女に、ソッと布団を掛けてあげると、チュッとおでこにキスを落した。
伊織は着替えると、そのまま部屋の外に出る。そして何処かに電話をする。
「朝早くにすまない。悪いが協力してもらいたいことがある」
それは龍崎家グループの名を使って、警察全体を動かすことだった。警視総監の知り合いなのを利用して、茜の捜索をさせることに。
それが、彼らの運命に大きく関わることになるのだった……。
虎太郎が、そう言いながら神獣の姿に変わる。
そんなことを考えているとは、結羅は考えもしなかった。
結羅と伊織は抱き合った状態で朝を迎えた。スヤスヤと眠る彼女に、ソッと布団を掛けてあげると、チュッとおでこにキスを落した。
伊織は着替えると、そのまま部屋の外に出る。そして何処かに電話をする。
「朝早くにすまない。悪いが協力してもらいたいことがある」
それは龍崎家グループの名を使って、警察全体を動かすことだった。警視総監の知り合いなのを利用して、茜の捜索をさせることに。
それが、彼らの運命に大きく関わることになるのだった……。

