食費まで出せと言ってきたこともあったが、それは茜が阻止してくれた。ほとんど食べるのは私だと言って。授業料は奨学金で何とかしている。
少しでも貯金をしたいが、色々と難しいのが現実だ。それでも茜とこうやって、ショッピングに行くことや、お茶が出来るのは楽しみだった。
アイスティーを飲みながら話していると、レジ傍が騒がしことに気づく。
「どうかしたのかしら?」
「さあ?」
不思議がっていると、1人の太った男性が不審な行動をしていた。青色のギンガムチェックのワイシャツにジーンズを穿いている。
しかし、その手にはナイフが握っていたのがチラッと見えた。一瞬で客ではないことに気づく。周りの客も異変に気づいて悲鳴を上げる。立ち上がる人も。
虎太郎が言っていた不審者だろう。キョロキョロと何かを探しているように見える。
よく見ると、不審者に呪詛がかけられていることが分かった。弱いが黒色の霊力が彼に覆っている。
『あ奴、呪詛にかけられているな!?』
「えぇ、そうみたい」
虎太郎も感じたみたいだ。ここで暴れられたら大騒ぎになってしまう。怪我人が出るかもしれないし、茜が傍に居る。
急いでカバンからお札を出すとスカートのポケットの中に入れる。どうにか出来ないかと考えた。
「お姉ちゃん、どうしよう」
「茜は、とりあえずここに居て。私が、不審者を誘導しながら外に出るから」
「えっ? でも……」
戸惑う茜だったが、そう言ってられなくなった。不審者が結羅を特定したからだ。
不審者はニヤリと笑うと、こちらにゆらゆらと揺れながら歩き出した。ナイフをこちらに向けながら。
少しでも貯金をしたいが、色々と難しいのが現実だ。それでも茜とこうやって、ショッピングに行くことや、お茶が出来るのは楽しみだった。
アイスティーを飲みながら話していると、レジ傍が騒がしことに気づく。
「どうかしたのかしら?」
「さあ?」
不思議がっていると、1人の太った男性が不審な行動をしていた。青色のギンガムチェックのワイシャツにジーンズを穿いている。
しかし、その手にはナイフが握っていたのがチラッと見えた。一瞬で客ではないことに気づく。周りの客も異変に気づいて悲鳴を上げる。立ち上がる人も。
虎太郎が言っていた不審者だろう。キョロキョロと何かを探しているように見える。
よく見ると、不審者に呪詛がかけられていることが分かった。弱いが黒色の霊力が彼に覆っている。
『あ奴、呪詛にかけられているな!?』
「えぇ、そうみたい」
虎太郎も感じたみたいだ。ここで暴れられたら大騒ぎになってしまう。怪我人が出るかもしれないし、茜が傍に居る。
急いでカバンからお札を出すとスカートのポケットの中に入れる。どうにか出来ないかと考えた。
「お姉ちゃん、どうしよう」
「茜は、とりあえずここに居て。私が、不審者を誘導しながら外に出るから」
「えっ? でも……」
戸惑う茜だったが、そう言ってられなくなった。不審者が結羅を特定したからだ。
不審者はニヤリと笑うと、こちらにゆらゆらと揺れながら歩き出した。ナイフをこちらに向けながら。

