意外な提案をしてきた。それはいいアイデアなのだが、茜が損をしているように思える。
「でも、それだと茜が損しない?」
「何で? それぐらいの権利はあるじゃん。お姉ちゃんには」
『そうだぞ。結羅には、十分権利がある』
茜だけではなく、虎太郎もそう言ってくる。
虎太郎は茜の混ぜているボウルを押さえるのを手伝っていた。
「……そう? 茜がそれでいいなら、いいのだけど」
『そもそも茜に甘やかす必要はない。そうではなくても甘やかすから、ワガママに育つのだ』
キッパリと否定する虎太郎に茜はムッとする。
「虎太郎……あんたは一言多い。生クリームに埋めるわよ?」
『やめんか。そんな……褒美みたいなこと』
「喜ぶな!?」
2人の漫才みたいなやりとりにクスクスと笑う結羅。
その後は、誕生パーティーを仕切り直した。両親は帰って来なかったが。
茜の大好きなカラアゲと、カルボナーラ。そしてオムライスなどを用意。大食いの茜は、あっという間に完食。おかわりと言い出すので虎太郎に止められていた。
ケーキは半分も食べてしまう。
「フフッ……よく食べたわね」
『まあ、茜の場合は霊力の全てが目に宿る体質だ。必要以上にオーラで見てしまうから、霊力の消耗も激しい。身体や精神的が不安定になりやすい。結羅が定期的に霊力を与えているからいいが』
「今は最低限の制御は出来るみたいよ。それでも、それなりに消耗はするみたいだから大変よね」
結羅は皿を拭きながら、虎太郎と茜にことについて話していた。
「でも、それだと茜が損しない?」
「何で? それぐらいの権利はあるじゃん。お姉ちゃんには」
『そうだぞ。結羅には、十分権利がある』
茜だけではなく、虎太郎もそう言ってくる。
虎太郎は茜の混ぜているボウルを押さえるのを手伝っていた。
「……そう? 茜がそれでいいなら、いいのだけど」
『そもそも茜に甘やかす必要はない。そうではなくても甘やかすから、ワガママに育つのだ』
キッパリと否定する虎太郎に茜はムッとする。
「虎太郎……あんたは一言多い。生クリームに埋めるわよ?」
『やめんか。そんな……褒美みたいなこと』
「喜ぶな!?」
2人の漫才みたいなやりとりにクスクスと笑う結羅。
その後は、誕生パーティーを仕切り直した。両親は帰って来なかったが。
茜の大好きなカラアゲと、カルボナーラ。そしてオムライスなどを用意。大食いの茜は、あっという間に完食。おかわりと言い出すので虎太郎に止められていた。
ケーキは半分も食べてしまう。
「フフッ……よく食べたわね」
『まあ、茜の場合は霊力の全てが目に宿る体質だ。必要以上にオーラで見てしまうから、霊力の消耗も激しい。身体や精神的が不安定になりやすい。結羅が定期的に霊力を与えているからいいが』
「今は最低限の制御は出来るみたいよ。それでも、それなりに消耗はするみたいだから大変よね」
結羅は皿を拭きながら、虎太郎と茜にことについて話していた。

