「…………」
「言葉に出せないほど怖いか? なら、今すぐにでも立ち去れ。離婚届なら後で送ってやる」
伊織は冷酷な言葉を告げると、その場から立ち去ってしまった。取り残された結羅は、啞然とするしかなかった。
その後。警察が来て取り調べが行われた。梨々子は救急車で運ばれたが、既に息が無く、亡くなったと連絡が入った。
呪詛や大きな青龍が原因だと言ったところで誰も信用しないだろう。普通の人間には見えないのだから。結局、心拍停止とされた。
警察が帰ったのは時刻が変わった頃だった.
結羅と茜は眠ることが出来ずに、2人で寄り添いながら夜を明けるのを待った。
茜は不安そうに結羅の肩にもたれかかる。
「お姉ちゃん……」
「大丈夫よ、茜。お姉ちゃんがついているから」
肩をポンポンと優しく叩きながら、結羅は考え込んでいた。
どうして、あんな言い方をしてきたのだろうか? まるで嫌われるようにしているみたいに。
すると、小さくなった虎太郎は、ふわふわと浮きながら話しかけてくる。
『本来の四神は人を襲わない。神の存在だからだ。しかし例外もある。危害や罰当たりを加えた者には容赦はしない。それが神の領域を超えた者に対する運命(さだめ)だからだ』
「でも、あんまりじゃない? いくら何でも殺すなんて」
神の領域と言っても殺す必要はないと口に出す茜。
『まあ、仕方がないことだろうな。彼女は既に限界を超えていた。何もしなくても、あのままでは死んでいただろう。どのみち呪詛は心臓まで繋がっている、助かる可能性は、ほぼ0だった』
「言葉に出せないほど怖いか? なら、今すぐにでも立ち去れ。離婚届なら後で送ってやる」
伊織は冷酷な言葉を告げると、その場から立ち去ってしまった。取り残された結羅は、啞然とするしかなかった。
その後。警察が来て取り調べが行われた。梨々子は救急車で運ばれたが、既に息が無く、亡くなったと連絡が入った。
呪詛や大きな青龍が原因だと言ったところで誰も信用しないだろう。普通の人間には見えないのだから。結局、心拍停止とされた。
警察が帰ったのは時刻が変わった頃だった.
結羅と茜は眠ることが出来ずに、2人で寄り添いながら夜を明けるのを待った。
茜は不安そうに結羅の肩にもたれかかる。
「お姉ちゃん……」
「大丈夫よ、茜。お姉ちゃんがついているから」
肩をポンポンと優しく叩きながら、結羅は考え込んでいた。
どうして、あんな言い方をしてきたのだろうか? まるで嫌われるようにしているみたいに。
すると、小さくなった虎太郎は、ふわふわと浮きながら話しかけてくる。
『本来の四神は人を襲わない。神の存在だからだ。しかし例外もある。危害や罰当たりを加えた者には容赦はしない。それが神の領域を超えた者に対する運命(さだめ)だからだ』
「でも、あんまりじゃない? いくら何でも殺すなんて」
神の領域と言っても殺す必要はないと口に出す茜。
『まあ、仕方がないことだろうな。彼女は既に限界を超えていた。何もしなくても、あのままでは死んでいただろう。どのみち呪詛は心臓まで繋がっている、助かる可能性は、ほぼ0だった』

