「……許せない。伊織お義兄様は私のものなのに。私が妻になるはずだったのに」
その時だった。どす黒くなった霊力は梨々子の周りを覆い囲った。
黒い霊力は梨々子にまとわりつきながら語りかける。
『その願い……我が叶えてやろう。もっと、強く願え』
「うわああああああ~」
その声を聞いた梨々子は雄叫びのように叫んだ。黒色の数珠は彼女の心臓まで繋がってしまう。
そうしたら梨々子の目が青くなり、霊力が黒色から青色に変わっていく。
「これって、どういうこと!?」
青龍の能力を使えるのは後継者のみだ。しかも男性しか霊力がないはず。
なのに何故、彼女からその霊力が溢れて出しているのだろうか!?
梨々子から溢れて出す霊力は青色の渦巻きみたいになる。彼女が手をかざすと、それが結羅に向かっていく。
「危ない!?」
「キャアッ!?」
伊織は咄嗟に結羅を抱き締めて避ける。ギリギリ避けられたが、二人して地面に叩きつけられた。
「ぐっ……」
「伊織さん。大丈夫ですか!?」
伊織は結羅を庇いながら倒れたので腕などをぶつけてしまったようだ。眉間にシワを寄せて痛さを我慢する伊織に申し訳なく思う。
水の渦巻きは庭の大きな木に当たり、バキバキと倒れてしまった。凄い破壊力に結羅はゾッとする。
梨々子は、またブツブツと何か呟いている。
「この女を消せば……お義兄様は私のもの」
完全に正気を失ってしまっているようだ。目は殺気でギラギラしている。
その時だった。どす黒くなった霊力は梨々子の周りを覆い囲った。
黒い霊力は梨々子にまとわりつきながら語りかける。
『その願い……我が叶えてやろう。もっと、強く願え』
「うわああああああ~」
その声を聞いた梨々子は雄叫びのように叫んだ。黒色の数珠は彼女の心臓まで繋がってしまう。
そうしたら梨々子の目が青くなり、霊力が黒色から青色に変わっていく。
「これって、どういうこと!?」
青龍の能力を使えるのは後継者のみだ。しかも男性しか霊力がないはず。
なのに何故、彼女からその霊力が溢れて出しているのだろうか!?
梨々子から溢れて出す霊力は青色の渦巻きみたいになる。彼女が手をかざすと、それが結羅に向かっていく。
「危ない!?」
「キャアッ!?」
伊織は咄嗟に結羅を抱き締めて避ける。ギリギリ避けられたが、二人して地面に叩きつけられた。
「ぐっ……」
「伊織さん。大丈夫ですか!?」
伊織は結羅を庇いながら倒れたので腕などをぶつけてしまったようだ。眉間にシワを寄せて痛さを我慢する伊織に申し訳なく思う。
水の渦巻きは庭の大きな木に当たり、バキバキと倒れてしまった。凄い破壊力に結羅はゾッとする。
梨々子は、またブツブツと何か呟いている。
「この女を消せば……お義兄様は私のもの」
完全に正気を失ってしまっているようだ。目は殺気でギラギラしている。

