四神と主人との関係を築くには信頼がもっとも大切。それに彼らにはあるように感じた。結羅自身も伊織とはそうなりたいと思っている。
しかし伊織は、まったくそれに対して疑ってくる。
「……それをどう証明するんだ?」
「主人を信じているから、主だと認めるのです。私もあなたとはそうなりたい。信頼してもらえるような関係に」
「はっ? 俺と君にそんなものはないだろう。妻と言いながらも、キス1つすらしたことがない関係性なのに。どう信頼しろと?」
「えっ?」
あなたのことを知りたいと言っているのに、伊織はそう言ってきた。
まさか彼のキスの言葉が出るとは思わなかったので、結羅はドキドキと心臓が高鳴ってしまう。
伊織は、からかったのだろう。フンッと鼻で笑う。
「何だ? 結局、君も口だけではないか。信頼なんて、くだらない」
「そ、そんなことありません。出来ます! キスぐらい」
「……噓つけ」
「ほ、本当です」
結羅は思わずムキになって、出来ると言い返してしまった。
どうして、そう言ってしまったのか分からない。それでも今、拒否したら彼の心は完全に閉じてしまうような気がした。
そうしたら伊織は結羅の方に振り返る。目の前まで近づくと、自分の口元を指でトントンと叩く。
「だったら、ここにキスをしてみろ」
「えぇっ!?」
今キスしろと言ってきた。結羅はそんなつもりはなかったから、余計に鼓動が速くなっていく。
しかし伊織は、まったくそれに対して疑ってくる。
「……それをどう証明するんだ?」
「主人を信じているから、主だと認めるのです。私もあなたとはそうなりたい。信頼してもらえるような関係に」
「はっ? 俺と君にそんなものはないだろう。妻と言いながらも、キス1つすらしたことがない関係性なのに。どう信頼しろと?」
「えっ?」
あなたのことを知りたいと言っているのに、伊織はそう言ってきた。
まさか彼のキスの言葉が出るとは思わなかったので、結羅はドキドキと心臓が高鳴ってしまう。
伊織は、からかったのだろう。フンッと鼻で笑う。
「何だ? 結局、君も口だけではないか。信頼なんて、くだらない」
「そ、そんなことありません。出来ます! キスぐらい」
「……噓つけ」
「ほ、本当です」
結羅は思わずムキになって、出来ると言い返してしまった。
どうして、そう言ってしまったのか分からない。それでも今、拒否したら彼の心は完全に閉じてしまうような気がした。
そうしたら伊織は結羅の方に振り返る。目の前まで近づくと、自分の口元を指でトントンと叩く。
「だったら、ここにキスをしてみろ」
「えぇっ!?」
今キスしろと言ってきた。結羅はそんなつもりはなかったから、余計に鼓動が速くなっていく。

