その言葉とともに、景文がさらに深く突き上げた。

「ああっ、もう……っ、だめ……!」

快楽に慣れた身体が、容赦ない愛撫に敏感に反応してしまう。

何度も、何度も、頂きに昇っては落ち、また高みへと連れて行かれる。

「翠蘭……美しい……君が壊れるまで、俺のものにしたい。」

その囁きは甘く、狂おしいほどに私の心を揺さぶる。

「んっ……景文……愛してる……」

「俺もだ。……何があっても、君を離さない。」

唇が重なる。深く、甘く、溺れるほどに。

愛と欲望の境界線が、もうどこにも見えない。

――この人に抱かれている限り、私はきっと幸せだ。

そう思えるほどに、私の身体も心も、景文のものになっていった。

そして、何度かの情熱を交わした後――私は心地よい疲労と幸福感に包まれて、景文の寝台で眠っていた。

「景文殿。……王景です。」

低く、品のある声が扉越しに聞こえた。

寝所の空気が、ひやりと引き締まる。