尚も私が喘ぎ声を我慢していると、皇帝陛下が耳元で囁いた。

「あの男が、どうなってもいいのか?」

ああ、私はなんてことをしてしまったのだろう。

景文の元に行かなければ、彼を苦しめる事もなかったのに。

でも、行かなければ。私は愛を知らなかった。


「あぁ……」

私は、景文の為にわざと甘い声を出した。

「おおっ、翠蘭……」

陛下が私の体を奪う。

「ああんっ!」

「ううっ……なんと、気持ちいい体だ。」

陛下が激しく、私の体に腰を打ち付ける。

「ああっ……ああっ!」

「許せ、翠蘭。今までそなたを放って置いた事を。」

そして、陛下が最後の一振りを終えると、私の体の中に熱いモノが注がれた。

「陛下っ!」

はぁはぁと息遣いが荒い、陛下がまた欲情しているのが、分かった。

「今夜は、翠蘭のおかげで長い夜になりそうだ。」

そしてまた、その欲情を私の体に打ち付けた。