終電を逃したのは、時間より気持ちの方が先だったのかもしれない。

青春・恋愛

終電を逃したのは、時間より気持ちの方が先だったのかもしれない。
作品番号
1755307
最終更新
2025/07/05
総文字数
7,386
ページ数
1ページ
ステータス
完結
いいね数
1
「終電を逃したのは、時間より気持ちの方が先だったのかもしれない。」

この一文から物語が生まれました。
社会人になって少し経った頃の、あの“微妙な関係”を描いてみたくなったのです。
恋人ではないけれど、友達とも少し違う。お互いに深く踏み込まないまま、でも一緒にいると安心するような関係。そんなふたりが終電を逃した夜、渋谷の街をただ歩き、会話を交わしながら、少しずつ“何か”が動いていく時間を描きました。

物語の舞台は深夜の渋谷。
いつもは雑踏に満ちた街も、終電後はどこか映画のセットのように静かで、現実味のない風景に変わります。その中を歩くふたりの会話と沈黙、少しの過去と、少しの本音。
時間が進むにつれて、彼らの関係にも少しずつ変化が生まれていきます。

「言葉にしなければ、伝わらない」
「でも、言葉にしてしまえば、壊れてしまうかもしれない」

そんな心の揺れの中で、それでも誰かと“すれ違わずにいたい”という願いを、静かに描きました。
読んでくださる方に、かつて経験した“あの夜”をふと思い出していただけたら嬉しいです。
あらすじ
会社帰りに“少しだけ”飲むはずが、終電を逃した私と同期の彼。渋谷の深夜を歩きながら、過去や恋愛を語り合い、少しずつ心の距離が近づいていく。関係の名前はまだないけれど、確かに何かが始まりかけていた。

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