碧嶺は天閣に戻ると、蓮花を自室に招き入れた。
戻った先では、一言も話さなかった雲覇が立っていた。碧嶺が蓮花を自室に招き入れる旨の話をしていたときには、話さなくても分かるくらい、雲覇の表情が物語っていた。
『そんな得体の知れない小娘が、碧嶺さまのお部屋に入るなど到底許せることではない。しかし、他でもない碧嶺さまが言っておられるのだから......』
と、その表情は物語っていた。しかし、主の命に従うことが、侍奉の務め。雲覇は、苦汁を噛み潰したような表情で、碧嶺の二歩程後ろを付いて歩く。
蓮花は、雲覇さんのさらに後ろを歩いていたが、碧嶺に「隣を歩くように」と言われ、彼の傍に寄った。自室に入る前に、碧嶺は雲覇に、誰も入ってこないようにと、言い付けていた。
自室に入るや、碧嶺は椅子に腰かけた。蓮花にも、座るように勧める。蓮花が席に着くと同時に、碧嶺は話し始めた。
なぜ凛音の名を覚えていたのか、手に触れて流れてきた記憶についても、何もかも聞かれる。隠すつもりもなかった蓮花は、根掘り葉掘り聞かれる質問に対し、正直に答えていった。
戻った先では、一言も話さなかった雲覇が立っていた。碧嶺が蓮花を自室に招き入れる旨の話をしていたときには、話さなくても分かるくらい、雲覇の表情が物語っていた。
『そんな得体の知れない小娘が、碧嶺さまのお部屋に入るなど到底許せることではない。しかし、他でもない碧嶺さまが言っておられるのだから......』
と、その表情は物語っていた。しかし、主の命に従うことが、侍奉の務め。雲覇は、苦汁を噛み潰したような表情で、碧嶺の二歩程後ろを付いて歩く。
蓮花は、雲覇さんのさらに後ろを歩いていたが、碧嶺に「隣を歩くように」と言われ、彼の傍に寄った。自室に入る前に、碧嶺は雲覇に、誰も入ってこないようにと、言い付けていた。
自室に入るや、碧嶺は椅子に腰かけた。蓮花にも、座るように勧める。蓮花が席に着くと同時に、碧嶺は話し始めた。
なぜ凛音の名を覚えていたのか、手に触れて流れてきた記憶についても、何もかも聞かれる。隠すつもりもなかった蓮花は、根掘り葉掘り聞かれる質問に対し、正直に答えていった。



