帳殿に立ち入ったあの日、蓮花は名喪人となった。
今からわずか4日前、渓科家の三人は霜霞国の王家、霞守家の門前に来ていた。門兵が重々しい音を立てて開けてくれた先には、広大な庭園が広がっていた。手入れされた庭の草花や木々たちは、早朝の空気を吸い込んで青々と輝き、どこからか、甘い花の香りが風に乗って運ばれてくる。その香りの源を探して目を凝らすも広い庭が続いていて蓮花は王城の玄関までがすごく遠いものとkン時ていた。しかし、庭に咲く花の花びらが、風に舞い、きらきらと光を浴びて舞い落ちる様は、まるで夢のようだった。
歩いてやっと着いた玄関は、威厳のある装飾が施され、ひんやりとした空気が漂っている。
使用人が静かに扉を開けてくれた。
「あら、澄紗たち来たのね。見かけない顔もいるけど......。桔梗と遊んでなさい?」
廊下の奥から、とげとげしくどこか冷たさを感じる声が聞こえてきた。
「雪紗ね……王妃さま、桔梗さまのお手を煩わせるわけには!」
母の澄紗が、焦ったように言い募る。しかし、その声の主──雪紗と呼ばれた王妃が、蓮花たちを鋭い目で見下ろしており、視線はすでに蓮花に釘付けになっていた。
「あの娘を桔梗の元へ連れていきなさい」
蓮花は、その声に背筋が凍り付くような恐怖を覚えた。
今からわずか4日前、渓科家の三人は霜霞国の王家、霞守家の門前に来ていた。門兵が重々しい音を立てて開けてくれた先には、広大な庭園が広がっていた。手入れされた庭の草花や木々たちは、早朝の空気を吸い込んで青々と輝き、どこからか、甘い花の香りが風に乗って運ばれてくる。その香りの源を探して目を凝らすも広い庭が続いていて蓮花は王城の玄関までがすごく遠いものとkン時ていた。しかし、庭に咲く花の花びらが、風に舞い、きらきらと光を浴びて舞い落ちる様は、まるで夢のようだった。
歩いてやっと着いた玄関は、威厳のある装飾が施され、ひんやりとした空気が漂っている。
使用人が静かに扉を開けてくれた。
「あら、澄紗たち来たのね。見かけない顔もいるけど......。桔梗と遊んでなさい?」
廊下の奥から、とげとげしくどこか冷たさを感じる声が聞こえてきた。
「雪紗ね……王妃さま、桔梗さまのお手を煩わせるわけには!」
母の澄紗が、焦ったように言い募る。しかし、その声の主──雪紗と呼ばれた王妃が、蓮花たちを鋭い目で見下ろしており、視線はすでに蓮花に釘付けになっていた。
「あの娘を桔梗の元へ連れていきなさい」
蓮花は、その声に背筋が凍り付くような恐怖を覚えた。



