名前を奪われた少女は、妖神と共に誓いを抱いて歩む。ー名喪ノ帳帖ー

帳殿に仕える者たちがいる手前、蓮花のことを声を上げて嘲笑うことはなかった桔梗。
しかし蓮花は桔梗が手で覆っている口元が微かに上がっているところを見てしまった。
その場を去っていった桔梗。蓮花は、ただ、その場に一人、置き去りにされた。