何も声をかけず、桔梗と使用人の元から離れてしまったせいで、今、自分自身がどこにいるのかが全く分からない。ついさっきまでいたはずの、手入れされた芝生とタイルの道も、どこか遠い場所になってしまったようだ。さっきの二人を追いかけようと、彼らが去っていった方向に足を踏み出すも、迷路のように入り組んだ王城の庭では、人影を見つけることは容易くなかった。風がざわめく音だけが、耳元で不安を煽る。
結局、もときた道さえ分からなくなるほど、蓮花は迷子になってしまった。
蓮花は、この王城にいる使用人たちから、自分が疎まれていることを、なんとなく察していた。特に、先ほど平手打ちをした使用人の冷たい眼差しは、焼き付いている。だから、誰も自分を探しに来てくれるとは思えなかった。この広すぎる庭で、一人でなんとかしないといけない。そう頭ではわかっているものの、心細さが波のように押し寄せ、目の奥がツンとして、涙が浮かんでくる。
溢れそうになる涙を手で払った。泣いてしまったら、頬に筋ができてしまい、両親の心配事を増やしてしまうかもしれない。昨日の段階で、すでにたくさんの心配をかけてしまった。これ以上、悲しい顔をさせたくない。
「皇女さまー、誰かいませんかー?助けてください」
一人で闇雲に歩き回るだけでは、出口は見つからない。
結局、もときた道さえ分からなくなるほど、蓮花は迷子になってしまった。
蓮花は、この王城にいる使用人たちから、自分が疎まれていることを、なんとなく察していた。特に、先ほど平手打ちをした使用人の冷たい眼差しは、焼き付いている。だから、誰も自分を探しに来てくれるとは思えなかった。この広すぎる庭で、一人でなんとかしないといけない。そう頭ではわかっているものの、心細さが波のように押し寄せ、目の奥がツンとして、涙が浮かんでくる。
溢れそうになる涙を手で払った。泣いてしまったら、頬に筋ができてしまい、両親の心配事を増やしてしまうかもしれない。昨日の段階で、すでにたくさんの心配をかけてしまった。これ以上、悲しい顔をさせたくない。
「皇女さまー、誰かいませんかー?助けてください」
一人で闇雲に歩き回るだけでは、出口は見つからない。



