名前を奪われた少女は、妖神と共に誓いを抱いて歩む。ー名喪ノ帳帖ー


そして名喪人として国外追放となった島人たちを連れ、蓮花たちは霜霞国にたどり着く。

氷環国民が隣国に避難する際に持ち出してくれていた道具を借り、島人と牢にいた人々が協力して、簡易的な小屋を建てていく。しかし、人数分は建てられなかったため、共同生活を余儀なくされた。交流のために、南国を除く東西北、それぞれの国同士で固まらないように、人々を振り分けた。妖神たちは、自身の島の物資を惜しみなく提供してくれ、その感謝は言い尽くせないほどだった。彼らは、人々の輪の中に入って、一緒に作業をしてくれた。

蓮花はというと、森にある王族3名がいる小屋で過ごしている。依然として、彼らの意識は混濁しており、正気に戻ることはないように思えた。