「これから映るのは蓮花の本当の家族の証だ。疑わずに受け入れよ。覚悟ができたなら、そのまま握り続けていろ。」
久惔の言葉に頷き握りしめる。すると、火晶石の中に閉じ込められていた映像が、鮮やかに蓮花の脳裏に流れ込んできた。それは、まだ赤ん坊のだれかと、20には達していないであろうが、18の第二成人を過ぎているであろう男性とともに、優しく微笑む大人の男女の姿だった。幸せな家族の記憶。大人の男女は父と母なのであろうか。温かい声、優しい眼差し、そして、3人の笑い声。蓮花の家族と言うならば、赤ん坊が自分自身で、男性は兄であろうか。
『羽耀国の王として、羽守の名を後世に存続させることができない不甲斐なさを、蓮花、お前ただ一人に押し付けてしまうことを、どうか赦してほしい』
『蓮花、大きくなったか?元気に長生きしてくれよな』
『朱雀様に蓮花のことを頼んでいます。思い出もなにも残してあげることはできないけれど、生まれてきてくれてありがとう。大好きよ』
映像が終わると、蓮花は、自身の目から知らぬ間に涙が流れていたことに気づいた。
久惔は静かに告げた。
「その映像からも分かる通り、蓮花は羽耀国の皇女だった。4国戦争で羽耀国が滅びてしまう数日前、先代と俺は呼び出された。本当は断らないといけなかったんだ。滅亡していく国を見守るのも妖神の務めだったから。
久惔の言葉に頷き握りしめる。すると、火晶石の中に閉じ込められていた映像が、鮮やかに蓮花の脳裏に流れ込んできた。それは、まだ赤ん坊のだれかと、20には達していないであろうが、18の第二成人を過ぎているであろう男性とともに、優しく微笑む大人の男女の姿だった。幸せな家族の記憶。大人の男女は父と母なのであろうか。温かい声、優しい眼差し、そして、3人の笑い声。蓮花の家族と言うならば、赤ん坊が自分自身で、男性は兄であろうか。
『羽耀国の王として、羽守の名を後世に存続させることができない不甲斐なさを、蓮花、お前ただ一人に押し付けてしまうことを、どうか赦してほしい』
『蓮花、大きくなったか?元気に長生きしてくれよな』
『朱雀様に蓮花のことを頼んでいます。思い出もなにも残してあげることはできないけれど、生まれてきてくれてありがとう。大好きよ』
映像が終わると、蓮花は、自身の目から知らぬ間に涙が流れていたことに気づいた。
久惔は静かに告げた。
「その映像からも分かる通り、蓮花は羽耀国の皇女だった。4国戦争で羽耀国が滅びてしまう数日前、先代と俺は呼び出された。本当は断らないといけなかったんだ。滅亡していく国を見守るのも妖神の務めだったから。



