茨鬼君が息子……? 息子……?
「は? はぁああああああああああああああああああああああああああああ??」
私が紅龍様を見る。
「知らなかったのかヨ?」と問いかけられた!
初耳ですけど!!
そこで窓から戻ってきた茨鬼君が「何で言うんだよ! 恥ずかしいだろ!」と思春期っぽく珠天先生にキレだしたけど、先生はノホホンとしている。
「おかえり、茨鬼クン! 茨鬼クンの大好きなミートボールは残してあるからね」
「五月蠅い! そうじゃなくて! ディディ様の前で子供扱いするな!!」
「あ、ごはんの前に、お外から帰ってきたら手を洗うんだよ?」
「だから子供扱いするなって言ってるだろーがー!!」
茨鬼君がポカスカ殴りかかったけど、身長がクソデカな珠天先生に頭を押さえられて腕の長さでリーチが負けていた(涙)
どういうことなのか、詳細を紅龍様に尋ねてみた結果、珠天先生クズ時代に話は遡るらしい。
クズ時代の珠天先生、奥さんに子供(茨鬼君)が出来たけど、当然のように認知しない。
↓
困った奥さん、息子の茨鬼君が物騒な異能を持って生まれているので手に負えず、そこらへんのマフィアに彼を売り飛ばして逃げる。
↓
そこらへんのマフィアが、たまたま紅龍様と敵対している組織で、分解の異能をもつ茨鬼君を紅龍様の暗殺に仕向ける。
↓
巻き込まれて私が20年眠るハメになるわで、激怒した紅龍様、そこらへんのマフィアを壊滅したついでに赤子の出所を探り、珠天先生に行きつく。
↓
我が子を認知しない上に珠天先生の子供の所為で死にかけた紅龍様。
なのに何の詫びの言葉もないクズ珠天先生に流石に堪忍袋の緒が切れ、殺す気で殴ったら光属性の珠天先生になった~
……という流れらしいけど、ファンブックでボカされてた部分、ココか~!!
光の闇医者ってイミわからんと思っていたら!
そして珠天先生からぺこりと頭を下げられた。
「その節は、巻き込んで、迷惑をかけてしまってごめんね、ディディさん」
謝る姿は茨鬼君とソックリで何だか謎の感動に包まれた。
しかし珠天先生が悪いというより、先生の前の人格だから責める気にならない。
むしろ大きな体を曲げて深々と謝る珠天先生――その長い髪から覗くうなじがエロくてデュフデュフしそうになるのを堪えるのに必死だった。
その所為で私の顔は仁王像みたいになっていたらしく、茨鬼君が珠天先生の背中を叩く。
「ほらー! あの慈悲深くて温厚なディディ様がこんなに憤怒を露わになさってるんだ! お前の行動の所為で、周りがどれだけ迷惑したかもわかってないんだろ!」
ち、ちが……エロいこと考えてました! とは紅龍様の手前、言えず、事態は悪化した。
「ごめんね……茨鬼クン」
自分がやった記憶がないことまでションボリ顔で謝る珠天先生に茨鬼君は何故かムッとしていた。
「もういい! お前なんか一生そうして謝り続けてろ! バーカバーカ!」
そう言って窓から外へ出ようとする茨鬼君の上着を私は掴む。
「は? はぁああああああああああああああああああああああああああああ??」
私が紅龍様を見る。
「知らなかったのかヨ?」と問いかけられた!
初耳ですけど!!
そこで窓から戻ってきた茨鬼君が「何で言うんだよ! 恥ずかしいだろ!」と思春期っぽく珠天先生にキレだしたけど、先生はノホホンとしている。
「おかえり、茨鬼クン! 茨鬼クンの大好きなミートボールは残してあるからね」
「五月蠅い! そうじゃなくて! ディディ様の前で子供扱いするな!!」
「あ、ごはんの前に、お外から帰ってきたら手を洗うんだよ?」
「だから子供扱いするなって言ってるだろーがー!!」
茨鬼君がポカスカ殴りかかったけど、身長がクソデカな珠天先生に頭を押さえられて腕の長さでリーチが負けていた(涙)
どういうことなのか、詳細を紅龍様に尋ねてみた結果、珠天先生クズ時代に話は遡るらしい。
クズ時代の珠天先生、奥さんに子供(茨鬼君)が出来たけど、当然のように認知しない。
↓
困った奥さん、息子の茨鬼君が物騒な異能を持って生まれているので手に負えず、そこらへんのマフィアに彼を売り飛ばして逃げる。
↓
そこらへんのマフィアが、たまたま紅龍様と敵対している組織で、分解の異能をもつ茨鬼君を紅龍様の暗殺に仕向ける。
↓
巻き込まれて私が20年眠るハメになるわで、激怒した紅龍様、そこらへんのマフィアを壊滅したついでに赤子の出所を探り、珠天先生に行きつく。
↓
我が子を認知しない上に珠天先生の子供の所為で死にかけた紅龍様。
なのに何の詫びの言葉もないクズ珠天先生に流石に堪忍袋の緒が切れ、殺す気で殴ったら光属性の珠天先生になった~
……という流れらしいけど、ファンブックでボカされてた部分、ココか~!!
光の闇医者ってイミわからんと思っていたら!
そして珠天先生からぺこりと頭を下げられた。
「その節は、巻き込んで、迷惑をかけてしまってごめんね、ディディさん」
謝る姿は茨鬼君とソックリで何だか謎の感動に包まれた。
しかし珠天先生が悪いというより、先生の前の人格だから責める気にならない。
むしろ大きな体を曲げて深々と謝る珠天先生――その長い髪から覗くうなじがエロくてデュフデュフしそうになるのを堪えるのに必死だった。
その所為で私の顔は仁王像みたいになっていたらしく、茨鬼君が珠天先生の背中を叩く。
「ほらー! あの慈悲深くて温厚なディディ様がこんなに憤怒を露わになさってるんだ! お前の行動の所為で、周りがどれだけ迷惑したかもわかってないんだろ!」
ち、ちが……エロいこと考えてました! とは紅龍様の手前、言えず、事態は悪化した。
「ごめんね……茨鬼クン」
自分がやった記憶がないことまでションボリ顔で謝る珠天先生に茨鬼君は何故かムッとしていた。
「もういい! お前なんか一生そうして謝り続けてろ! バーカバーカ!」
そう言って窓から外へ出ようとする茨鬼君の上着を私は掴む。



