「ちょっと! アンタ達、また他所のコとケンカしてきたんでしょ!」
叱りながら近づくも、ガルーは仏頂面でサングレはニヤニヤしている。
そして「手前にゃ関係ねぇ」「唇に擦り傷があるんですが、舐めて治してくれますぅ?」とか言ってくる!
こ、この野郎~! 反抗期とセクハラか!!
後輩の茨鬼君も居ることだし、ここはビシッとガミガミ言っておいた。
「ふざけるんじゃないの! アリアがケガして大変な時なんだから、アンタ達までケガしちゃダメよ! ほら! 遊びたいなら部屋でトランプでもしたげるから!」
ガルーとサングレの背中を押して窓辺のテーブルまで連れて行く。
二人は「トランプかよ……」みたいな顔してたけど、ガルーが椅子にドカッと座り込む隣で、サングレがトランプをシャッフルし始めた。
「カジノの経営してる俺とトランプとか、本気ですかぁ~?」
イラッとする口調で煽ってくるサングレに私はテーブルを叩き、自信満々に告げた。
「フッ! 当然じゃない! ディディ様の運の強さを見せてやるわよ!」
「じゃあ負ける度に一枚脱いでくださいね」
「当たり前……ファッ!?」
勢いで返事してから、今度はガルーまでニヤニヤしてるのに気づいた。
「おー、威勢の良いこった。手前の強運、何処まで続くか見せてもらおうか」
ちょっと待った待った待った! 負けた人間が脱衣するという、オッサンの宴会芸みたいなことを乙女ゲーの攻略キャラが提案するんじゃあない!!
大体、アンタらが脱いだ所で私にメリットが1ミリも無いじゃない! と告げると、サングレがシャツをはだけながら無駄に色っぽく笑う。
「そうですかぁ~? これでも俺、色町で『抱かれたい男ナンバーワン』なんですけど? きっとシスターにもご満足いただけるかと? まぁ、脱ぐのはシスターになるので関係ないですけど~?」
クソッ! イケメンに煽られると腹立つ以前にときめくのが干物女として悲しいな!
というか、上着にベストにシャツにネクタイにと着こんでるアンタらと比べたら私は修道女ワンピ一枚なんだから、一発でつんつるてんになるやろがい!
必死に抵抗していると、茨鬼君が元気に提案してきた。
「ディディ様! ご安心ください! ディディ様の代わりに、おれが脱ぎます! おれ、結構いっぱい着てますから!」
「なんやて!?」
「なので、安心して賭けてくださいね! でも、勝利の女神のディディ様なら、おれがいなくてもだいじょぶだって信じてます!」
思わぬ茨鬼君の参戦(?)に私は勇気がわいた。最高の笑顔で頷く。
「わ、わかったわ! ありがとう! 茨鬼君マジ天使! これで勝っても負けても私はノーダメどころか得でしかないわね! ウヘヘ!」
乙女ゲーキャラの脱衣をリスクゼロで見れるなんてと汚い笑みを浮かべる私。
ガルーやサングレがズルイズルイ言ってくるけど、二人がかりで脱がしにかかるムッツリスケベに、こっちも二人で対抗してるだけよ! シャーッ!(威嚇)
こうして脱衣ババ抜き(ポーカーとか提案されたけど、私はルール知らないので)が始まった。
わけだけれど……。
数時間後……。
「……マジかよ」
「有り得ないんですけど……」
私の眼前では、ボクサーパンツ一丁のガルーと、なんかよくわからないエロい下着はいてるサングレという、目のやり場に困る状態が広がっていた。
そんな二人を前に私は高笑う。
「おーっほっほっほっほっ! ひれ伏しなさい! 賭場の女王ディディ様とは私のことよー!」
まさか自分がこんなにもババ抜きが強かったとは!
ていうか、二人が弱すぎな~い?
なんで? なんで~? マフィアなのに~? ヘイヘイヘーイ(全力で煽ってくスタイル)
とか調子こいてると、茨鬼君が過去最高に目を輝かせてきた。
「ディディ様、すっごいです! おれ、感動しました! 流石ですー!」
茨鬼君は一枚も脱がされておらず、ノーダメのままだ!
良かった! 大人のキタナイ遊びに青少年を巻き込んでしまった罪悪感があった()けど、キレイなままだわ!
とにかく調子にのった私は茨鬼君の顎を指でクイッてして微笑んだ。
「フフフ、無双できてるのは、茨鬼君が傍で微笑んでくれてるからだョ。。。☆」
「ふにゃあん!」
茨鬼君が目を♥にして赤面して、へたりこみかけてたけど、直ぐに立ち上がってフラフラしながら「お、おれ、ディディ様に、お飲み物をいれてきますー!」と台所にすっ飛んで行った。
フッ。もう夜だから、コーヒーじゃなくホットミルクにしてね☆
なんて笑っていた私が、この後に地獄を見るのは、もう間もなくの話……。
叱りながら近づくも、ガルーは仏頂面でサングレはニヤニヤしている。
そして「手前にゃ関係ねぇ」「唇に擦り傷があるんですが、舐めて治してくれますぅ?」とか言ってくる!
こ、この野郎~! 反抗期とセクハラか!!
後輩の茨鬼君も居ることだし、ここはビシッとガミガミ言っておいた。
「ふざけるんじゃないの! アリアがケガして大変な時なんだから、アンタ達までケガしちゃダメよ! ほら! 遊びたいなら部屋でトランプでもしたげるから!」
ガルーとサングレの背中を押して窓辺のテーブルまで連れて行く。
二人は「トランプかよ……」みたいな顔してたけど、ガルーが椅子にドカッと座り込む隣で、サングレがトランプをシャッフルし始めた。
「カジノの経営してる俺とトランプとか、本気ですかぁ~?」
イラッとする口調で煽ってくるサングレに私はテーブルを叩き、自信満々に告げた。
「フッ! 当然じゃない! ディディ様の運の強さを見せてやるわよ!」
「じゃあ負ける度に一枚脱いでくださいね」
「当たり前……ファッ!?」
勢いで返事してから、今度はガルーまでニヤニヤしてるのに気づいた。
「おー、威勢の良いこった。手前の強運、何処まで続くか見せてもらおうか」
ちょっと待った待った待った! 負けた人間が脱衣するという、オッサンの宴会芸みたいなことを乙女ゲーの攻略キャラが提案するんじゃあない!!
大体、アンタらが脱いだ所で私にメリットが1ミリも無いじゃない! と告げると、サングレがシャツをはだけながら無駄に色っぽく笑う。
「そうですかぁ~? これでも俺、色町で『抱かれたい男ナンバーワン』なんですけど? きっとシスターにもご満足いただけるかと? まぁ、脱ぐのはシスターになるので関係ないですけど~?」
クソッ! イケメンに煽られると腹立つ以前にときめくのが干物女として悲しいな!
というか、上着にベストにシャツにネクタイにと着こんでるアンタらと比べたら私は修道女ワンピ一枚なんだから、一発でつんつるてんになるやろがい!
必死に抵抗していると、茨鬼君が元気に提案してきた。
「ディディ様! ご安心ください! ディディ様の代わりに、おれが脱ぎます! おれ、結構いっぱい着てますから!」
「なんやて!?」
「なので、安心して賭けてくださいね! でも、勝利の女神のディディ様なら、おれがいなくてもだいじょぶだって信じてます!」
思わぬ茨鬼君の参戦(?)に私は勇気がわいた。最高の笑顔で頷く。
「わ、わかったわ! ありがとう! 茨鬼君マジ天使! これで勝っても負けても私はノーダメどころか得でしかないわね! ウヘヘ!」
乙女ゲーキャラの脱衣をリスクゼロで見れるなんてと汚い笑みを浮かべる私。
ガルーやサングレがズルイズルイ言ってくるけど、二人がかりで脱がしにかかるムッツリスケベに、こっちも二人で対抗してるだけよ! シャーッ!(威嚇)
こうして脱衣ババ抜き(ポーカーとか提案されたけど、私はルール知らないので)が始まった。
わけだけれど……。
数時間後……。
「……マジかよ」
「有り得ないんですけど……」
私の眼前では、ボクサーパンツ一丁のガルーと、なんかよくわからないエロい下着はいてるサングレという、目のやり場に困る状態が広がっていた。
そんな二人を前に私は高笑う。
「おーっほっほっほっほっ! ひれ伏しなさい! 賭場の女王ディディ様とは私のことよー!」
まさか自分がこんなにもババ抜きが強かったとは!
ていうか、二人が弱すぎな~い?
なんで? なんで~? マフィアなのに~? ヘイヘイヘーイ(全力で煽ってくスタイル)
とか調子こいてると、茨鬼君が過去最高に目を輝かせてきた。
「ディディ様、すっごいです! おれ、感動しました! 流石ですー!」
茨鬼君は一枚も脱がされておらず、ノーダメのままだ!
良かった! 大人のキタナイ遊びに青少年を巻き込んでしまった罪悪感があった()けど、キレイなままだわ!
とにかく調子にのった私は茨鬼君の顎を指でクイッてして微笑んだ。
「フフフ、無双できてるのは、茨鬼君が傍で微笑んでくれてるからだョ。。。☆」
「ふにゃあん!」
茨鬼君が目を♥にして赤面して、へたりこみかけてたけど、直ぐに立ち上がってフラフラしながら「お、おれ、ディディ様に、お飲み物をいれてきますー!」と台所にすっ飛んで行った。
フッ。もう夜だから、コーヒーじゃなくホットミルクにしてね☆
なんて笑っていた私が、この後に地獄を見るのは、もう間もなくの話……。



