「……う、ぐ、ぅぅぅぅぅぅぅうううう」
ぼろぼろと涙を流す私に、ガルー達が色めきたった。
そしてユリちゃんに詰め寄り始める。
「おい! 手前のせいでオレのおんながないてるだろうが!」
「シスターをいぢめるなんて、ヒドイよ! あやまりなよ!」
「わたしの妻をなかせるあいては、だれであろうとゆるしはしない!」
かつてない程にプリプリ怒ってるちびっこ達の姿に私は理性を取り戻して涙を止めた。
泣いて男(幼児)に女の子を責めさせるなんて、ダメ女の所業だわ! と。
けど、ユリちゃんはチビーズに詰められて逆に泣きだしたのだ。
「う、うわぁ~ん! ガルーたちにぶつかったら溺愛展開になるはずなのに、ガルーたち、お ば さ んに懐いてる~! こんなバグってないよぉぉおお!」
お ば っ……!?
女の子に言ったら殴り倒されても文句言えない単語じゃないのぉぉおおおお!
ぶ、ぶっころしゃぁあああああああああああ!(溶ける理性)
私が「ガルルルルルルルルルルル!」と叫んで紅龍様の腕の中から飛びかかろうとする。
しかし推しの剛力で止められた。
く、くっ……! 推しの抱きしめる腕が怪力! 好き!
けれども私があまりにも暴れるものだから、紅龍様が溜息を漏らすと、そっと顔を近づけた。
何をされるのかと思う間もなかった。
ふっ と目蓋に触れる唇。
えっ……?
それから首筋にも触れられた。
紅龍様の唇で涙を拭われ、首筋にキスされたと気づいたのは、彼が舌なめずりして「落ち着けヨー」と言ってからだった。
っていうかっ、あっ、あのっ!?
今、Kissされた!?
されちゃった……!?
紅龍様、めっちゃ良い匂いした~……。
香水、何使ってるんだろ~……。
「ほへぇ~……」
私が顔を茹でダコみたいにしていると、それを見ていたチビッコたちがユリのところから、こっちに逆走してきた。
「手前! オレのおんなになにしてんだ! ぶっころすぞ!」
「うわーん! シスターが、おぢさんにセクハラされた~! シスター! はやくハンカチでふいて!」
「わたしの妻に、さわるな! ふらちもの!」
あっ、バカッ! そんな逆らったら……と私が止めるより早く、紅龍様の回し蹴りでチビーズが綺麗に円を描いて吹っ飛ぶ。あぁああああああぁああああ!!
その吹っ飛びっぷりにユリもビビったのか「紅龍やばい!」と逃げ出した。
おい! 引っかき回すだけ引っかき回して何したかったのよアンタ!!
あ、でもユリには聞きたいことがあるんだ!
追いかけようとしてるのに、腰をやられて走れないので、紅龍様の腕の中でジタバタするしか出来なかった。
紅龍様の腕から飛び降りて、何とか這ってでもおいかけようとしてるのに、ちびっこたちが背中に乗ったり、足やら手を掴んだりして阻止してくる。ちょ、離さんかい!!
しかしチビーズは、わんわん騒いでいる。
ガルー、サングレ、アリアが三方向から騒ぐ騒ぐ。
「おい! オレというおとこがありながら、紅龍にくどかれてんじゃねぇ!」
「しすたぁ! ぼく、しすたぁのおムコさんになりたいのに、あのおぢさんが邪魔するー!」
「シスターは、わたしのさいあいの妻だ! どうか、わたしをすてないでくれ!」
そう言いながらガルーが耳にキスしてきたり、サングレが手首にキスしてきたり、アリアが足の甲にキスしてきたりと……。
落ち着きなさいよアンタ達!!!! っていうか、どこでそんな台詞と行動を覚えた!?
今はそれどころじゃないのよ!
聖女ユリが聖女でなくなったなら、大惨事イベントをリカバリーできなくなってしまうんだから!
ぼろぼろと涙を流す私に、ガルー達が色めきたった。
そしてユリちゃんに詰め寄り始める。
「おい! 手前のせいでオレのおんながないてるだろうが!」
「シスターをいぢめるなんて、ヒドイよ! あやまりなよ!」
「わたしの妻をなかせるあいては、だれであろうとゆるしはしない!」
かつてない程にプリプリ怒ってるちびっこ達の姿に私は理性を取り戻して涙を止めた。
泣いて男(幼児)に女の子を責めさせるなんて、ダメ女の所業だわ! と。
けど、ユリちゃんはチビーズに詰められて逆に泣きだしたのだ。
「う、うわぁ~ん! ガルーたちにぶつかったら溺愛展開になるはずなのに、ガルーたち、お ば さ んに懐いてる~! こんなバグってないよぉぉおお!」
お ば っ……!?
女の子に言ったら殴り倒されても文句言えない単語じゃないのぉぉおおおお!
ぶ、ぶっころしゃぁあああああああああああ!(溶ける理性)
私が「ガルルルルルルルルルルル!」と叫んで紅龍様の腕の中から飛びかかろうとする。
しかし推しの剛力で止められた。
く、くっ……! 推しの抱きしめる腕が怪力! 好き!
けれども私があまりにも暴れるものだから、紅龍様が溜息を漏らすと、そっと顔を近づけた。
何をされるのかと思う間もなかった。
ふっ と目蓋に触れる唇。
えっ……?
それから首筋にも触れられた。
紅龍様の唇で涙を拭われ、首筋にキスされたと気づいたのは、彼が舌なめずりして「落ち着けヨー」と言ってからだった。
っていうかっ、あっ、あのっ!?
今、Kissされた!?
されちゃった……!?
紅龍様、めっちゃ良い匂いした~……。
香水、何使ってるんだろ~……。
「ほへぇ~……」
私が顔を茹でダコみたいにしていると、それを見ていたチビッコたちがユリのところから、こっちに逆走してきた。
「手前! オレのおんなになにしてんだ! ぶっころすぞ!」
「うわーん! シスターが、おぢさんにセクハラされた~! シスター! はやくハンカチでふいて!」
「わたしの妻に、さわるな! ふらちもの!」
あっ、バカッ! そんな逆らったら……と私が止めるより早く、紅龍様の回し蹴りでチビーズが綺麗に円を描いて吹っ飛ぶ。あぁああああああぁああああ!!
その吹っ飛びっぷりにユリもビビったのか「紅龍やばい!」と逃げ出した。
おい! 引っかき回すだけ引っかき回して何したかったのよアンタ!!
あ、でもユリには聞きたいことがあるんだ!
追いかけようとしてるのに、腰をやられて走れないので、紅龍様の腕の中でジタバタするしか出来なかった。
紅龍様の腕から飛び降りて、何とか這ってでもおいかけようとしてるのに、ちびっこたちが背中に乗ったり、足やら手を掴んだりして阻止してくる。ちょ、離さんかい!!
しかしチビーズは、わんわん騒いでいる。
ガルー、サングレ、アリアが三方向から騒ぐ騒ぐ。
「おい! オレというおとこがありながら、紅龍にくどかれてんじゃねぇ!」
「しすたぁ! ぼく、しすたぁのおムコさんになりたいのに、あのおぢさんが邪魔するー!」
「シスターは、わたしのさいあいの妻だ! どうか、わたしをすてないでくれ!」
そう言いながらガルーが耳にキスしてきたり、サングレが手首にキスしてきたり、アリアが足の甲にキスしてきたりと……。
落ち着きなさいよアンタ達!!!! っていうか、どこでそんな台詞と行動を覚えた!?
今はそれどころじゃないのよ!
聖女ユリが聖女でなくなったなら、大惨事イベントをリカバリーできなくなってしまうんだから!



