「……流石、ワタシのことわかってるじゃねーカ」
褒められた! と思ったけど、紅龍様は鼻を鳴らす。
「……だガ、ワタシを餓鬼どもと同じ扱いするんじゃねーヨ」
ぷいっと横を向いた。
やだ、拗ねてる~……ッッ!(トゥンク)
それが可愛くてメロメロになってしまう! 推しの拗ね顔ウォォオオオ!
「そんな……! 紅龍様の個人情報なら身長体重血液型から誕生日に星座に、お風呂に入った時は頭から洗うとか、眠る時は左向きで寝るとか、得意料理は包子だとか、本気で殴る時は左の利き手からだとか網羅してますからぁあ♥♥♥」
キャア~♥紅龍様ァァ♥ファンサ(ワンパン)して~♥と目をハートにしていると、周囲の黒服ズが引いていた。
「岩をも砕くボスの拳でワンパンしろって言ってんぞ……」
「ボス……モテるのに、なんでこんな残念なオンナと……」
「たまにボスの女の趣味がわからない時がある」
「普通の美人は食い飽きたから、絶世の美女(イロモノ系)に走ったんだろうなぁ……」
ちょっと! すごい失礼な発言なんですけど!?
私のことはボロクソ言っていいけど、推しの悪口は止めてください! そういうの地雷です! とプンスコしていると、サングレが身を乗り出してスパゲティを差し出してきた。
「シスタぁ! あのっ、これ、ぼくのみーとぼーるぱすた、おいしいので、たべてみてください! はい、あ~ん☆」
あらっ♥ カワイイ!
一生懸命に手を伸ばす仕草が可愛らしくて、私がいそいそと近づこうとする。
と、横からバニラアイスがのったスプーンがヌッと突き出された。
ガルーも手を伸ばしてバニラアイスを見せつけてくる。そして話しかけてきた。
「ほら、これくえよ。手前みてぇな甘いオンナには、こっちのがおにあいだろ」
またキザなことを言って! 人生二周目の小僧が! なんて呆れていると、更に今度はポトフのスプーンが伸びてくる。アリアまで参戦してきた!
「シスターのみらいの夫として、みすごせない。あーん、だ」
と、ワケのわからんことを言いながら3人が私の顔の前で誰が一番に『あ~ん』させるかで揉めだした。
スプーンやらフォークがガッツンガッツンぶつかってて普通に危ない!
「ていうか、そんなどうでもいいことで揉めるんじゃないわよ!」
叱ると三人が同時に
「「「どうでもよくない!!」」」
と反論して、余計にヒートアップしだした。
仕方ないわね……なら三人同時にかかってらっしゃい!
そう提案すると、三人がキョトン顔をしていた。
なので、顔の前に差し出されたスプーンとフォーク三つに、ぱくっと食いついて一気に食べて見せた。
呆気にとられる三人に私は両手でピースサインをする。
「誰かが一番で揉めるならモグモグ、一気食いしかないわよねモグモグ~」
多少、変顔だったかもしれないけど、食べ終わってから笑顔でペロリと舌なめずりして見せる。
それを見ていた紅龍様が大笑いしだした。
「哈哈哈哈哈!!」
褒められた! と思ったけど、紅龍様は鼻を鳴らす。
「……だガ、ワタシを餓鬼どもと同じ扱いするんじゃねーヨ」
ぷいっと横を向いた。
やだ、拗ねてる~……ッッ!(トゥンク)
それが可愛くてメロメロになってしまう! 推しの拗ね顔ウォォオオオ!
「そんな……! 紅龍様の個人情報なら身長体重血液型から誕生日に星座に、お風呂に入った時は頭から洗うとか、眠る時は左向きで寝るとか、得意料理は包子だとか、本気で殴る時は左の利き手からだとか網羅してますからぁあ♥♥♥」
キャア~♥紅龍様ァァ♥ファンサ(ワンパン)して~♥と目をハートにしていると、周囲の黒服ズが引いていた。
「岩をも砕くボスの拳でワンパンしろって言ってんぞ……」
「ボス……モテるのに、なんでこんな残念なオンナと……」
「たまにボスの女の趣味がわからない時がある」
「普通の美人は食い飽きたから、絶世の美女(イロモノ系)に走ったんだろうなぁ……」
ちょっと! すごい失礼な発言なんですけど!?
私のことはボロクソ言っていいけど、推しの悪口は止めてください! そういうの地雷です! とプンスコしていると、サングレが身を乗り出してスパゲティを差し出してきた。
「シスタぁ! あのっ、これ、ぼくのみーとぼーるぱすた、おいしいので、たべてみてください! はい、あ~ん☆」
あらっ♥ カワイイ!
一生懸命に手を伸ばす仕草が可愛らしくて、私がいそいそと近づこうとする。
と、横からバニラアイスがのったスプーンがヌッと突き出された。
ガルーも手を伸ばしてバニラアイスを見せつけてくる。そして話しかけてきた。
「ほら、これくえよ。手前みてぇな甘いオンナには、こっちのがおにあいだろ」
またキザなことを言って! 人生二周目の小僧が! なんて呆れていると、更に今度はポトフのスプーンが伸びてくる。アリアまで参戦してきた!
「シスターのみらいの夫として、みすごせない。あーん、だ」
と、ワケのわからんことを言いながら3人が私の顔の前で誰が一番に『あ~ん』させるかで揉めだした。
スプーンやらフォークがガッツンガッツンぶつかってて普通に危ない!
「ていうか、そんなどうでもいいことで揉めるんじゃないわよ!」
叱ると三人が同時に
「「「どうでもよくない!!」」」
と反論して、余計にヒートアップしだした。
仕方ないわね……なら三人同時にかかってらっしゃい!
そう提案すると、三人がキョトン顔をしていた。
なので、顔の前に差し出されたスプーンとフォーク三つに、ぱくっと食いついて一気に食べて見せた。
呆気にとられる三人に私は両手でピースサインをする。
「誰かが一番で揉めるならモグモグ、一気食いしかないわよねモグモグ~」
多少、変顔だったかもしれないけど、食べ終わってから笑顔でペロリと舌なめずりして見せる。
それを見ていた紅龍様が大笑いしだした。
「哈哈哈哈哈!!」



