「はあ? 馬鹿言ってんじゃねーよ、言っただろ、アイツらが俺達を侮辱したのは事実。他人の面に泥塗ったやつらをのうのうと生かしとくほど俺の気は長くねーぞ」
「てか俺的には永人が黒烏に戦争仕掛けなかったことがびっくりだもん。昔の永人ならすーぐに皆殺しに行ってたよね、いやあ丸くなった丸くなった」
「うるせーな、なに目線だよ」
そういうものなのか……。いや、でも、やっぱり写真があるに越したことはない。集会で報告を受けた群青メンバーがどう感じたかは知らないけれど、私の狂言だなんて思っている人がいたら、それは永人さんへの不審にも繋がる……。
「三国お前、まさか写真持ってんじゃねーだろうな」
「えっ」
当たらずとも遠からずな蛍さんの指摘に、文字通り肩が跳ねるほど驚いてしまった。頬杖をついた蛍さんは「図星か?」「いえ、ないです。本当に持ってないです……」「……あ、そう」どこか疑いの眼差しを向ける。
「いいか、何回も言わせんなよ、黒烏とやり合うのは決まってんだ。どんな証拠を見つけて突きつけようが、それは変わらねえ。絶対に余計なことすんじゃねえぞ」
「……余計なこととは」
「……紅鳶神社に証拠捏造に行くとかな」
まさしく一瞬画策してしまったことだったので、ギクリと体が固まった。それを目ざとい蛍さんが見逃すはずがなく「お前本ッ当にやめろよ?」私に向けるにしてはいつになく強い口調で言う。
「何の証拠作るつもりかは知らねーけど、お前が現に襲われてる写真を雲雀に協力させるとかだったら絶対にやめろ。そういうもんは絶対回されるんだよ、んなことになったらあの日に雲雀がお前を助けた意味がなくなる。絶対にそんなことすんじゃねーぞ」
「……はい」
「ていうか、三国ちゃん黒烏の連中にブチ切れないの? だーって三国ちゃん、被害者なのに被害者ぶってる加害者呼ばわりされてんだよ?」
「……別に、私が被害者面してるとか、そういうことを言われるのは……イヤですけど、イヤという感情の限りなのでどうでもいいといえばどうでもよくて」
「えー、三国ちゃんやっさしー。そうやってイヤなこと我慢するから我慢できなくなったときに闇三国ちゃん出てきちゃうんじゃない?」
「なんですか、闇三国って」
「雲雀のことからかわれすぎた三国ちゃんが木陰でうずくまってブツブツ色んな人を呪ってた話」
「その言い方はやめてください……」
九十三先輩は楽しそうに口元を緩ませているけれど、そう聞くと自分がかなりヤバイ人に思えた。いや、実際蛍さんがガリガリ君を買い与えてくれるくらいにはヤバく見えたのだろうけど。
「でもヤミクニチャンって命名よくない? 我ながらセンスあるーう」
「病んでるのか闇落ちしてるのかどっちなんですか、それ」
「雲雀くん、そこじゃない」
「てか三国ちゃんって怒ることあんの? あんだけ言われても怒るんじゃなくて闇落ちしてただけだったじゃん?」
闇落ち……。そっか、結局あれは先輩達から見たら闇落ちなのか……。別にいいんだけど……。
「……まあ……怒ることはしませんけど……」
「えー、ほんと? スカート捲ってもお尻触っても怒んない?」
「……呆れはすると思います」
なんなら私の代わりに蛍さんが頭を叩いてくれている。この調子ならわざわざ私が怒る必要はない。
「怒るっていえば、今日の芳喜、機嫌悪かったな」
「……え」
「だよなー、女と揉めたんならざまーみろだけどな」
「てか俺的には永人が黒烏に戦争仕掛けなかったことがびっくりだもん。昔の永人ならすーぐに皆殺しに行ってたよね、いやあ丸くなった丸くなった」
「うるせーな、なに目線だよ」
そういうものなのか……。いや、でも、やっぱり写真があるに越したことはない。集会で報告を受けた群青メンバーがどう感じたかは知らないけれど、私の狂言だなんて思っている人がいたら、それは永人さんへの不審にも繋がる……。
「三国お前、まさか写真持ってんじゃねーだろうな」
「えっ」
当たらずとも遠からずな蛍さんの指摘に、文字通り肩が跳ねるほど驚いてしまった。頬杖をついた蛍さんは「図星か?」「いえ、ないです。本当に持ってないです……」「……あ、そう」どこか疑いの眼差しを向ける。
「いいか、何回も言わせんなよ、黒烏とやり合うのは決まってんだ。どんな証拠を見つけて突きつけようが、それは変わらねえ。絶対に余計なことすんじゃねえぞ」
「……余計なこととは」
「……紅鳶神社に証拠捏造に行くとかな」
まさしく一瞬画策してしまったことだったので、ギクリと体が固まった。それを目ざとい蛍さんが見逃すはずがなく「お前本ッ当にやめろよ?」私に向けるにしてはいつになく強い口調で言う。
「何の証拠作るつもりかは知らねーけど、お前が現に襲われてる写真を雲雀に協力させるとかだったら絶対にやめろ。そういうもんは絶対回されるんだよ、んなことになったらあの日に雲雀がお前を助けた意味がなくなる。絶対にそんなことすんじゃねーぞ」
「……はい」
「ていうか、三国ちゃん黒烏の連中にブチ切れないの? だーって三国ちゃん、被害者なのに被害者ぶってる加害者呼ばわりされてんだよ?」
「……別に、私が被害者面してるとか、そういうことを言われるのは……イヤですけど、イヤという感情の限りなのでどうでもいいといえばどうでもよくて」
「えー、三国ちゃんやっさしー。そうやってイヤなこと我慢するから我慢できなくなったときに闇三国ちゃん出てきちゃうんじゃない?」
「なんですか、闇三国って」
「雲雀のことからかわれすぎた三国ちゃんが木陰でうずくまってブツブツ色んな人を呪ってた話」
「その言い方はやめてください……」
九十三先輩は楽しそうに口元を緩ませているけれど、そう聞くと自分がかなりヤバイ人に思えた。いや、実際蛍さんがガリガリ君を買い与えてくれるくらいにはヤバく見えたのだろうけど。
「でもヤミクニチャンって命名よくない? 我ながらセンスあるーう」
「病んでるのか闇落ちしてるのかどっちなんですか、それ」
「雲雀くん、そこじゃない」
「てか三国ちゃんって怒ることあんの? あんだけ言われても怒るんじゃなくて闇落ちしてただけだったじゃん?」
闇落ち……。そっか、結局あれは先輩達から見たら闇落ちなのか……。別にいいんだけど……。
「……まあ……怒ることはしませんけど……」
「えー、ほんと? スカート捲ってもお尻触っても怒んない?」
「……呆れはすると思います」
なんなら私の代わりに蛍さんが頭を叩いてくれている。この調子ならわざわざ私が怒る必要はない。
「怒るっていえば、今日の芳喜、機嫌悪かったな」
「……え」
「だよなー、女と揉めたんならざまーみろだけどな」



