清隆もまた、芙蓉への愛を再確認した。彼は書斎で一人、芙蓉の琴を思い出す。
「彼女の音は、私の心を救った。彼女を愛することは、私の使命だ」
彼は公卿としての立場を捨てても、芙蓉と生きる覚悟を決めた。彼は芙蓉に新たな告白をした。
藤原邸の庭で、彼は芙蓉の手を取り、月光の下で言った。
「芙蓉、君の音は私の魂を癒し、君の存在は私の人生を変えた。遊女だろうと、花巫女だろうと、君は私の全てだ。永遠にそばにいてくれ」
芙蓉は涙を流し、頷いた。
「清隆様、私も…あなたと永遠にいたい」
二人は抱き合い、花紋が輝く中、愛を誓った。



