朝起きて、朝食を食べ、制服に身を包み、家を出る。
何気ない日常に見えるようだが、彼女の周りは普通と少し違う。
『ミソノ!おはよう』
耳のあたりから聞こえてくる可愛らしい声。
『ミソノ、今日も早く帰ってこようね!』
心のなかで返事をしながら彼女は笑みを浮かべた。
「わかってるよ。早く帰ろうね」
いつも通りに帰ると思っていた。
しかし今日彼女は知らなかった。
彼と出会い、人生が変わるということを。