やっぱり、愛したいっていうのは嘘ですか?

「どうやら、莉花がわがままだったから気に入らないし、絶対に気が合わないから嫌。だって。だけど、身分が欲しいから、どうにかしろ。って言われてるんだよね。風月さんの父から。」


「はぁ!?なんでよ!?私が気に入らないってこと?私がわがままってどういうことよ!それでいて身分が欲しいだなんて、都合が良すぎますわ!」

うちは、歴史と由緒ある、貴族。栄華家だ。確かに、栄華家の誰かと血を結べば、利点はある。

そして、莉花お姉様の縁談の相手だった、隣国、日宮国(にちみやのくに)の、すごく高い身分の貴族、七星(ななせ)家の一人息子、風月(ふうげつ)さまは、莉花お姉様と結婚したくないけど、身分が欲しいからなんとかしろって言うどう考えてもむりなお願いをしている。
多分、莉花お姉様の性格をなんとかして出直せっていうことだと思う。


だけど、莉花お姉様はそこまで考えが行き着いていない。

ただ、縁談を相手の勝手な理由で断られた、という事実しか頭に無いみたい。


「もう、どうすればいいのよ。」

莉花お姉様は不貞腐れたように言って、お茶をずずっと一気に啜った。


「そうだなぁ・・・・・・・こんなに完璧な莉花をこれ以上すごくはできないし、これ以上完璧にしろ、だなんて欲張りにも程があるしなぁ・・・・・・・・」





「なにそれ。」

思わず口走ったら、お父さんにぎろりと睨まれた、と思ったら意地悪な笑みを浮かべられた。