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季節は変わり秋

あれから藍羅さんに会うことはなく、すっかり真夏の藍羅さんのことももうすっかり忘れていた。

「おい、ここ心霊スポットになってんじゃん!」

「え?」

「ほら、これ…」

陽向が見せて来たスマホの画面には"オススメ心霊スポット"の文字と

「あ…本当だ」

最寄り駅の名前だった。

「で、この…日下部さんってどこかで聞いたような気がするんだけど知らね?」

日下部って…確か藍羅さんの苗字?

「おーい!緋彩!」

「んっ!?」

「日下部さん知らね?」

「…し、知らない」

「そっかー。ま、本当に居るとは思えないけどな!居たら面白いよな」

「…そ、そうだな」

ドッドッドッと速まる鼓動を全身で感じながら、この日は帰宅した。


藍羅さんの名前を早速スマホで検索する。