ふたりが新入社員として入ってから早数ヶ月2人共早速社内の女性達と仲良くなりお昼は女子会という名のお弁当もぐもぐタイムを共にしていた。



「そうそう最近夢占いってサイトが流行ってるんですよ〜皆でやってみません?」



「「良いですね〜」」



「やりましょー!」



毎日よく、飽きないなぁと思いながら俺もお弁当をもぐもぐと食べ始めた。



「私最近見た夢があるんですそれも占って貰お〜」



新島さんがそう言うと皆が"どんな夢だった?"と聞く。



「何故か自分がゲーム世界に行ってて、結婚もして超ラブラブな新婚生活していたんです」



「へぇ〜」



「そうなんだぁ」



「とりあえず占ってみるね〜」



と俺と同期の松下さんがスマホを弄ると新島さんをはじめとする女子会メンバーがスマホを覗き込む。



「ん〜…異世界に行くのは無いなぁ…結婚してるって部分だけだと出会いのお告げだけど」



「じゃあ、これからゲームで出会う人じゃな
い?」



「きっとそうよ」



「良かったじゃーん!良い結果で♪」



「ですね!」



待て…俺も新島さんと全く同じ夢を見てたぞ。



女子会メンバーが仲良く席を立ってから俺は頭の中を整理する。



だが、結局原因は分かるわけも無くそのまま時が過ぎ休憩時間も終わり定時が過ぎた。



「お疲れ様〜」



「お疲れ様でーす」



と皆が各々帰宅する中、俺は勇気を出して新島さんに聞いてみた。



「あ、新島さん」



帰ろうとしていた新島さんを止め俺はふたりきりになれる屋上へと新島さんを案内する。



「えっと…」



「お昼に夢占いしてたじゃん?」



「…えっ?あ、あぁ!してました!」



「俺、多分新島さんと同じ夢見た…かも」



「…!マジですか?」



「マジです…毎日冒険者としてモンスター倒して街で彼女とイチャイチャしてた」



「私もだ…えっ?じゃあフウタ?」



「もしかして…ゆぴぴか?!」



「「…!」」



「久しぶり…フウタ!」



「ゆぴぴ…久しぶり」



そして俺達はそのまま暫くふたりで抱き合った。

END