しばらく歩き俺達は遂にシリニティーカントリーに着いたのだが…
街は思っていたよりも賑やかで名前には似つかわしくないような感じがした。
「なんだが思っていたのと違ったね。良かった〜明るい村で」
「あぁ…だがなんで静けさの国なんて名前になったんだ?」
「それはのぉ村の奥はいつも曇っていて人っ子一人居ないからだよ」
と村のお爺さんが俺達に言う。
「…どうしてここは晴れているのに奥は曇っているんです?」
と聞くと
「これはな…わしの口からは言えんのじゃ許しておくれ」
と言って走り早に去って行った。
「一体何があったんだ…?」
「分からないけど今はとりあえず今晩の宿探そう夜が来ちゃうよ」
「そうだな」
一旦この村について考えることを止め今晩の宿を探す事にした。
とりあえず村の人に話しかけ宿に案内してもらい宿に泊まる事になり部屋に入ると窓に移る光景に思わず溜息が溢れた。
「…!」
都会とはまた違った村の家から漏れた光がどこか温かさを感じる。
すると扉がノックされた。
「とうぞ」
ギィと木製の扉を開けるや否やゆぴぴが言う
「窓見た?」
「見たよとても綺麗だな」
「だよね!それに何だか温かいし懐かしい…」
俺と全く同じ事を思っていた事に驚いたのだった。
翌朝朝食を食べ終えた後、もう一度村の人に話しかけ村の奥について情報収集をした。
村の人達は最初こそ親切なのだが奥の話になると血相を変え、怯える者や巻き込むなと怒鳴る人も居た。
「結局収穫は無しか…」
「まともに話してくれる人なんてもう居ないんじゃないかな?ねぇ、明日は実際に奥に行って確かめて見ようよ」
確かに村の人は話してくれなさそうだ。
「そうだな、実際に曇っているのかも分からないしな」
「うん!」
そして翌朝、朝食を終え俺達は村の奥に行こうと歩出したが
「何ですか?そこを退いてください」
「いや、奥へ行かせることは出来ないんだ」
何故か村の屈強な男達に俺は囲まれゆぴぴもおばさんに囲まれていた。
どうしても行くって言ったらバトルになるんだろうなと思っているとゆぴぴが叫んだ。
「あれ何!?」
すると村の人達はゆぴぴが見ていた上空を見た。
「!」
俺の視界にはどんよりとドス黒い雲が此方へと迫って来ていた。
「あぁ…なんて事だ」
「もう終わりなのか…?」
口々に絶望を嘆き皆各々の反応を見せた。家に逃げる者やその場で泣き崩れる者や祈りを捧げる者まで居た。
その混乱で俺達の前に居た者達は散り散りになる。
「フウタ!」
ゆぴぴが混乱が起きている間に俺の元へと駆け付けた。
「やっぱりこの村怖いよ」
「だな」
「それに怪しくない?」
「確かに怪しいな」
「実は神様が祀られてるのかもだね」
「だな」
そしてそんな事を話し合っている間に森の中から猛獣のような唸り声が聞こえて来る。
村はますますパニック状態となる。
こうなったら俺の声も聞こえないしどうしようも出来ない。
ゆぴぴも考える事は同じだったようで俺より先に突っ走って唸り声がする方向へと駆け出した。
「グアアアアッ」
「…これ」
ゆぴぴがもう嫌だという顔で俺を見た。
「…は?…何でこんな所に居るんだよ…」
そこには俺が居た。
見た目も背格好も何もかもが似ていた。
「何で…私のも居るの…?」
「そりゃー僕が創ったんだから似てて当たり前だよね〜」
「「!?」」
そこには身長140cm程の小さな男の子が居た。
「…貴方いつの間に」
「この村のゲートを抜けた時点で制作済みだよ」
「…!」
「グアアアアッ!」
自分が襲いかかって来るのを抑えながら小さな男の子に問う
「コイツらは何のために創ったんだ?」
「秘密〜言う訳ないじゃん」
そりゃそうかと思いながら剣を取り出す。
それを合図にゆぴぴが魔法使いへ変身する。
「じゃあ僕奥で待ってるから来てね〜」
「待てっ!」
だが小さな男の子は瞬間移動で消えてしまった。
「クソッ!」
「フウタ!後ろ!」
突如後ろから棒状の何かが頭を殴る。
「ぐっ…!」
「フウタ!」
意識が薄れる中ゆぴぴが俺の元へと駆け付けようとするが俺の意識はここで途切れてしまった。
意識が戻ると
「……タ!フウタ…!」
と名前を呼ぶ声が聞こえて来る。
ゆぴぴが涙き崩れながら祈るように俺の手を握りしめていた。
俺はゆぴぴの手を握り返す。
「フウタ!」
ゆぴぴの涙で歪んだ額を撫でる。
ゆぴぴは泣きながら俺の胸板に顔を乗せる。
「良かった…目を覚まさなかったらどうしようって思ったじゃん…」
「ごめん…」
「でもあの後どうなって…」
俺がことの成り行きを聞こうと身体を起こすと鈍い痛みが走る。
「…っ!」
「馬鹿…あの後村長さんがね結界を張って事なきを得たの」
「そうだったんだ…って村長さんに御礼言わなきゃだよな」
「村長さんは結界を見張ってるよ。いつ破れるか分からないからって」
「そっか…」
「今は動けないでしょ?また動けるようになったら挨拶と御礼に行こうよ」
「だな!」
街は思っていたよりも賑やかで名前には似つかわしくないような感じがした。
「なんだが思っていたのと違ったね。良かった〜明るい村で」
「あぁ…だがなんで静けさの国なんて名前になったんだ?」
「それはのぉ村の奥はいつも曇っていて人っ子一人居ないからだよ」
と村のお爺さんが俺達に言う。
「…どうしてここは晴れているのに奥は曇っているんです?」
と聞くと
「これはな…わしの口からは言えんのじゃ許しておくれ」
と言って走り早に去って行った。
「一体何があったんだ…?」
「分からないけど今はとりあえず今晩の宿探そう夜が来ちゃうよ」
「そうだな」
一旦この村について考えることを止め今晩の宿を探す事にした。
とりあえず村の人に話しかけ宿に案内してもらい宿に泊まる事になり部屋に入ると窓に移る光景に思わず溜息が溢れた。
「…!」
都会とはまた違った村の家から漏れた光がどこか温かさを感じる。
すると扉がノックされた。
「とうぞ」
ギィと木製の扉を開けるや否やゆぴぴが言う
「窓見た?」
「見たよとても綺麗だな」
「だよね!それに何だか温かいし懐かしい…」
俺と全く同じ事を思っていた事に驚いたのだった。
翌朝朝食を食べ終えた後、もう一度村の人に話しかけ村の奥について情報収集をした。
村の人達は最初こそ親切なのだが奥の話になると血相を変え、怯える者や巻き込むなと怒鳴る人も居た。
「結局収穫は無しか…」
「まともに話してくれる人なんてもう居ないんじゃないかな?ねぇ、明日は実際に奥に行って確かめて見ようよ」
確かに村の人は話してくれなさそうだ。
「そうだな、実際に曇っているのかも分からないしな」
「うん!」
そして翌朝、朝食を終え俺達は村の奥に行こうと歩出したが
「何ですか?そこを退いてください」
「いや、奥へ行かせることは出来ないんだ」
何故か村の屈強な男達に俺は囲まれゆぴぴもおばさんに囲まれていた。
どうしても行くって言ったらバトルになるんだろうなと思っているとゆぴぴが叫んだ。
「あれ何!?」
すると村の人達はゆぴぴが見ていた上空を見た。
「!」
俺の視界にはどんよりとドス黒い雲が此方へと迫って来ていた。
「あぁ…なんて事だ」
「もう終わりなのか…?」
口々に絶望を嘆き皆各々の反応を見せた。家に逃げる者やその場で泣き崩れる者や祈りを捧げる者まで居た。
その混乱で俺達の前に居た者達は散り散りになる。
「フウタ!」
ゆぴぴが混乱が起きている間に俺の元へと駆け付けた。
「やっぱりこの村怖いよ」
「だな」
「それに怪しくない?」
「確かに怪しいな」
「実は神様が祀られてるのかもだね」
「だな」
そしてそんな事を話し合っている間に森の中から猛獣のような唸り声が聞こえて来る。
村はますますパニック状態となる。
こうなったら俺の声も聞こえないしどうしようも出来ない。
ゆぴぴも考える事は同じだったようで俺より先に突っ走って唸り声がする方向へと駆け出した。
「グアアアアッ」
「…これ」
ゆぴぴがもう嫌だという顔で俺を見た。
「…は?…何でこんな所に居るんだよ…」
そこには俺が居た。
見た目も背格好も何もかもが似ていた。
「何で…私のも居るの…?」
「そりゃー僕が創ったんだから似てて当たり前だよね〜」
「「!?」」
そこには身長140cm程の小さな男の子が居た。
「…貴方いつの間に」
「この村のゲートを抜けた時点で制作済みだよ」
「…!」
「グアアアアッ!」
自分が襲いかかって来るのを抑えながら小さな男の子に問う
「コイツらは何のために創ったんだ?」
「秘密〜言う訳ないじゃん」
そりゃそうかと思いながら剣を取り出す。
それを合図にゆぴぴが魔法使いへ変身する。
「じゃあ僕奥で待ってるから来てね〜」
「待てっ!」
だが小さな男の子は瞬間移動で消えてしまった。
「クソッ!」
「フウタ!後ろ!」
突如後ろから棒状の何かが頭を殴る。
「ぐっ…!」
「フウタ!」
意識が薄れる中ゆぴぴが俺の元へと駆け付けようとするが俺の意識はここで途切れてしまった。
意識が戻ると
「……タ!フウタ…!」
と名前を呼ぶ声が聞こえて来る。
ゆぴぴが涙き崩れながら祈るように俺の手を握りしめていた。
俺はゆぴぴの手を握り返す。
「フウタ!」
ゆぴぴの涙で歪んだ額を撫でる。
ゆぴぴは泣きながら俺の胸板に顔を乗せる。
「良かった…目を覚まさなかったらどうしようって思ったじゃん…」
「ごめん…」
「でもあの後どうなって…」
俺がことの成り行きを聞こうと身体を起こすと鈍い痛みが走る。
「…っ!」
「馬鹿…あの後村長さんがね結界を張って事なきを得たの」
「そうだったんだ…って村長さんに御礼言わなきゃだよな」
「村長さんは結界を見張ってるよ。いつ破れるか分からないからって」
「そっか…」
「今は動けないでしょ?また動けるようになったら挨拶と御礼に行こうよ」
「だな!」



