「ねぇ、ゆぴぴ」



「ん?なぁに?」



俺は今度こそ旅に出ようかとしている事をゆぴぴに報告しようとゆぴぴを呼びかける。



「俺今度こそ旅に出ようかと思ってるんだ」



「そっか、いつ?」



「明後日」



「分かった、準備しとくね」



「よろしく…ありがとう一緒に着いて来てくれて」



ゆぴぴは笑顔で言った。



「だって大好きなんだもん当たり前だよ」



そして旅に出る当日街の広場にはゆぴぴのファンが沢山見送りに来ていた。



「「ゆぴぴ〜!」」



「みんなー!ありがとうーっ!」



「行かないでー!」



「じゃあ行こうか」



「そうだね」



ゆぴぴが最後にファンに手を振り踵を返したそして最初の一歩を歩み出した。



「ねぇ、最初の街はどこに行く?」



「んーそうだなー」



俺は地図を広げ一番近くの国を指さす。



「ここなんてどう?」



"シリニティーカントリー"



地図に書かれた文字を見る。



「静けさの国か〜…」



「嫌か?」



ゆぴぴが微妙な反応を示す。



「嫌じゃないんだけど…街全体がジメッとしてそうで…」



「まぁ、とりあえず行ってみよう。だめならまた移動すればいいから」



「そうだね」



そうして俺達はシリニティーカントリーに向けて歩き出したのだった。