「私達、これからはライバルですね!吉野先輩」
「……えっと、……何の話?」
昼休みの図書室、当番としてカウンターに入っていた吉野は、図書室に入ってくるなり真っすぐにカウンターへとやって来た山上と向き合っていた。
「私と二人でいるのを見た時の先輩のあの表情、吉野先輩を守るみたいに引き寄せた時の感じ、それで私は確信してしまいました。密かにショックを受けて泣きそうにもなりました。でも!一晩寝て考え直したんです。諦めるにはまだ早いと!まだ入り込む余地は充分にあると!だから、私が諦めるまでは、先輩とはライバルです!例え不利な状況であろうと、私は正々堂々戦いますよ。というわけでこちらの本を返却に来ました!とても面白かったです」
「……えっと、はい……それは、良かったです」
何を言っているのかはよくわからないが、とにかく山上の勢いが凄いことと、借りていた本を返却しに来たことはわかった。
吉野は貸し出し帳を取り出すと、そこから山上の名前を見つけ出し、返却日のところに今日の日付を記入する。
「……えっと、……何の話?」
昼休みの図書室、当番としてカウンターに入っていた吉野は、図書室に入ってくるなり真っすぐにカウンターへとやって来た山上と向き合っていた。
「私と二人でいるのを見た時の先輩のあの表情、吉野先輩を守るみたいに引き寄せた時の感じ、それで私は確信してしまいました。密かにショックを受けて泣きそうにもなりました。でも!一晩寝て考え直したんです。諦めるにはまだ早いと!まだ入り込む余地は充分にあると!だから、私が諦めるまでは、先輩とはライバルです!例え不利な状況であろうと、私は正々堂々戦いますよ。というわけでこちらの本を返却に来ました!とても面白かったです」
「……えっと、はい……それは、良かったです」
何を言っているのかはよくわからないが、とにかく山上の勢いが凄いことと、借りていた本を返却しに来たことはわかった。
吉野は貸し出し帳を取り出すと、そこから山上の名前を見つけ出し、返却日のところに今日の日付を記入する。



