「あ!別にそんな面倒くさいことを頼もうと思っているわけではなくてですね、例えば、先輩に会いに行く時に私のことも連れて行ってもらえたらなって言うか。もしくはその、それとなく話題に出してくれるだけでもいいです!あ、あわよくば、先輩とお話するチャンスとか作ってもらえたら嬉しいですけど……。あ、あとその!たまに相談に乗っていただけたりすると助かりますが……贅沢は言いません!」
もう充分贅沢なことを言っているような気がするが、山上的にはこれでも抑えた方なのだろう。
「ともかくまずは、先輩に私の存在を知ってもらいたいんです!でないと何も始まらないじゃないですか。だからどうかお願いします!!私に協力してください」
山上が勢いよく頭を下げる。
下を向く山上から自分の表情が見えなくなったところで、吉野は強く唇を噛んだ。
苦しくて苦しくて堪らない。嫌だと突き放すだけでは足りない。自分の中に渦巻くものを全部ぶつけてしまいたい。
でも、そんなことをしたって何になる。目の前の女子を泣かせたって、きっと吉野の気持ちは晴れない。もっと苦しくなるだけだ。
もう充分贅沢なことを言っているような気がするが、山上的にはこれでも抑えた方なのだろう。
「ともかくまずは、先輩に私の存在を知ってもらいたいんです!でないと何も始まらないじゃないですか。だからどうかお願いします!!私に協力してください」
山上が勢いよく頭を下げる。
下を向く山上から自分の表情が見えなくなったところで、吉野は強く唇を噛んだ。
苦しくて苦しくて堪らない。嫌だと突き放すだけでは足りない。自分の中に渦巻くものを全部ぶつけてしまいたい。
でも、そんなことをしたって何になる。目の前の女子を泣かせたって、きっと吉野の気持ちは晴れない。もっと苦しくなるだけだ。



