見た目の雰囲気からしてタイプが違う二人だとは思っていたが、その通りだったようで、何やら言い合いながらも連れ立って靴箱の方に歩いて行く。
それを見送ったところで、佐渡は再度「俺らも行こうか」と吉野に声をかけた。
「……あの、先輩はさっきの二人と予定があったんじゃないんですか」
明らかに、そんな言いぶりだった。
「いいんだよ、大した予定じゃないし。それに、二人で行けばいいんだし」
現に二人は、何やらまだ言い合いながらも並んで生徒玄関から出ていく。本当にいいのかと思いながら、吉野はその背中を見送る。
「あの二人には、別に俺がいなくても構わないんだから。見たでしょ?あの仲良しっぷり」
「……仲良し」
あれは、仲良しと呼んでいいのだろうか。確かに、言い合いをしながらも連れ立って歩いては行ったけれど。きっとあの調子で、二人でゲームセンターにも行くのだろうけれど。
「それに、可愛い後輩を一人ぼっち残してなんていけないよ」
「……可愛い」
「そう、可愛い」
佐渡が、機嫌良さそうに笑う。
それを見送ったところで、佐渡は再度「俺らも行こうか」と吉野に声をかけた。
「……あの、先輩はさっきの二人と予定があったんじゃないんですか」
明らかに、そんな言いぶりだった。
「いいんだよ、大した予定じゃないし。それに、二人で行けばいいんだし」
現に二人は、何やらまだ言い合いながらも並んで生徒玄関から出ていく。本当にいいのかと思いながら、吉野はその背中を見送る。
「あの二人には、別に俺がいなくても構わないんだから。見たでしょ?あの仲良しっぷり」
「……仲良し」
あれは、仲良しと呼んでいいのだろうか。確かに、言い合いをしながらも連れ立って歩いては行ったけれど。きっとあの調子で、二人でゲームセンターにも行くのだろうけれど。
「それに、可愛い後輩を一人ぼっち残してなんていけないよ」
「……可愛い」
「そう、可愛い」
佐渡が、機嫌良さそうに笑う。



