君の声は甘く優しく、募る想いは切なく苦しく

自分の答えに自分で傷ついて、胸が痛む。

小学校の頃から知っていて、昔はよく一緒に遊んで、いつの頃からか片想いの相手になった佐渡は、吉野にとって“委員会が一緒なだけ”の存在ではない。
でもそれを、この女子に説明する気はなかった。


「確かに先輩は誰にでもフレンドリーですけど、ちょっと違うって言うか……。そもそも、先輩は委員会が一緒なだけじゃないじゃないですか。中学から一緒だって前に言ってましたよね!」

「……まあ、うん」


なんなら小学校から一緒だけれど、そこはまだ知られずに済んでいる。
そもそも中学から一緒であることだって教えるつもりなんてなかったのに、この女子は新聞記者か芸能リポーターばりの勢いで迫ってくるから、口を割るしかなかったのだ。
それが、吉野がこの女子を苦手としている理由である。

何度か校内で道に迷っているところを助けたばっかりに、どうやら佐渡と仲がいいらしいと知られたばっかりに、毎度物凄い勢いで詰め寄られるハメになった。