彼女が昼休みに図書室に乗り込んでくるのは佐渡に会うためで、いなかったからたまたまいた吉野と話をしていくだけだ。
廊下で声をかけられるのも、彼女は律義な性格ゆえに、先輩である吉野を見つけておいて挨拶なしに通り過ぎるということが出来ないだけだし。
放課後に生徒玄関前で話し込んでいるのは、話し込んでいるというより、帰り際に山上に捕まった吉野が、佐渡のカッコよさやどんなところに自分はきゅんとするのかという話をほぼ一方的に聞かされているだけだ。
「別に、言うほど仲がいいわけじゃないです。お互いに顔と名前を知っているから、廊下や生徒玄関で会った時に向こうが話しかけてくるだけで」
「吉野くんのクラスメイトだって、吉野くんの顔と名前を知っているでしょ。だけど、教室や廊下でお喋りしたりはしてないよね」
それはただ単に、吉野がクラスでは空気のような存在として過ごしているからで、なんならクラスメイトの中には、同じ教室にいるので吉野の顔は知っているが、名前は知らないなんて人もいる可能性が高い。
慣れているので今更傷つきはしないが、自分から説明したいことでもないので、吉野は言わずにおく。
廊下で声をかけられるのも、彼女は律義な性格ゆえに、先輩である吉野を見つけておいて挨拶なしに通り過ぎるということが出来ないだけだし。
放課後に生徒玄関前で話し込んでいるのは、話し込んでいるというより、帰り際に山上に捕まった吉野が、佐渡のカッコよさやどんなところに自分はきゅんとするのかという話をほぼ一方的に聞かされているだけだ。
「別に、言うほど仲がいいわけじゃないです。お互いに顔と名前を知っているから、廊下や生徒玄関で会った時に向こうが話しかけてくるだけで」
「吉野くんのクラスメイトだって、吉野くんの顔と名前を知っているでしょ。だけど、教室や廊下でお喋りしたりはしてないよね」
それはただ単に、吉野がクラスでは空気のような存在として過ごしているからで、なんならクラスメイトの中には、同じ教室にいるので吉野の顔は知っているが、名前は知らないなんて人もいる可能性が高い。
慣れているので今更傷つきはしないが、自分から説明したいことでもないので、吉野は言わずにおく。



