君の声は甘く優しく、募る想いは切なく苦しく

「図書室っていいよね。静かな空間で二人きりになれるから、世那のこと可愛がり放題」

「二人きりって、利用者のこと忘れてないか」


それとも、はなから眼中にないのだろうか。


「滅多に来ないからね。特に昼休みは。放課後は自習スペースを使いに来る人がたまにいるけど。俺はあんまり気にしないかな。むしろ、人がいることによって反応が過剰になる世那がまた可愛い。でも、世那の可愛い反応を見るのは俺だけでいい。川居も、海斗の可愛いところは自分だけが見たいでしょ?」

「そんなわけあるか。そもそも、あいつに可愛いところなんてものはない」

「クラスじゃ可愛い担当で通ってるらしいけど?文化祭の時だって、女装コンテストでぶっちぎりの優勝だったじゃん」

「それは顔の話だろ。あいつは性格がひん曲がってるし口も悪いし、可愛い要素なんて一つもない」

「へー、顔は可愛いと思ってるんだ」