========== この物語はあくまでもフィクションです =========
============== 主な登場人物 =========================
笠置・・・夏目リサーチ社員。元学者。元経営者。分室リーダー。
高山・・・夏目リサーチ社員。元木工職人。Web小説ライターでもある。
榊・・・夏目リサーチ社員。元エンパイヤステーキホテルのレストランのシェフ。元自衛隊員。分室のまかない担当?
夏目朱美・・・有限会社夏目リサーチ副社長。
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==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==
※夏目リサーチは、阿倍野元総理が現役時代に設立された会社で、警視庁テロ対策室準備室が出来る前に出来た。スーパーや百貨店の市場調査会社が、「隠密に」テロ組織を調査するのに適していると、副総監が判断し、公安のアシストとしてスタートした。
夏目リサーチは、民間の市場調査を行うのと併行して、危機的状況を調査する、国家唯一の調査機関である。
午後10時。浅草、浅草寺裏手のビル。夏目リサーチ社分室。
「ホワイトナイトねえ。聞いたことは、あるけど。笠置さんは詳しい?」
「私の会社じゃなく、友人の会社で、吸収合併したお陰で倒産を免れたのは、見ている。『乗っ取り』と違うのは、旧経営陣を立てることにある。有名な特撮会社で、持ち直した例があるでしょ?」副社長の朱美は言った。
「従業員を追い出したら、無形遺産が壊れるからね。」と、高山が言った。
「登記簿上のことだから、心配しなくていいのよ。本社は市場調査をするし、ここは『倉庫』だし。」
「え?倉庫だったんですか?」と、榊は驚いた。
その「倉庫」は、今大掛かりな工事をしている。笠置達は、奥の仮眠室に待機していた。
警視庁の特別チームが、工務店の作業服を着て、改造工事をしているのだ。メンテだけでなく、セキュリティーに問題がないかどうかを含めてチェックして。
「副社長。会社、名前変わるんですか?」「名籠(なごめ)リサーチ、にね。ここは看板がないから、関係ない。本社は看板を付け替える。先日の件は、夏目リサーチがやったカチャカチャじゃなく、名籠リサーチが「実験的」に行ったこと。これからは、関係ない市場調査は「関係ある」市場調査に変える。」
「じゃ、板東さん達も、いつも通り?」「そういうこと。」
夏目リサーチ分室は、最初は10人だったが、その内7人は、本社のカチャカチャチームのバイト君管理を兼ねて、監視カメラの設置と撤収を行っている。
7人は、最高齢の3人に気遣って、自ら志願したのだ。フォローアップに。
午後10時半。
「工事の人達」が、朱美に挨拶に来た。夕刻から始まったから、かなりのハイペースだ。
朱美が見送った後、榊は急いで夜食の用意をした。
笠置と高山は、バックアップデータの整理をした。
榊が、朱美と共に肉巻おにぎりを食卓テーブルに用意し、ビールとコップも用意した。
「夏目リサーチ、改装と再出発を祝して。」と、笠置が音頭を取った。
「かんぱーい!!」
深夜になったので、朱美も仮眠室に入って眠った。
仮眠室は、カプセルホテル形式になっていて、災害時には、簡易シェルターになる。
機械室では、何やら音がしている。
照合データを入れなくても、運転免許証データやお名前カードデータ等のアップデートは自動で行われ、各々のマッチングが行われるのだ。
―完―
============== 主な登場人物 =========================
笠置・・・夏目リサーチ社員。元学者。元経営者。分室リーダー。
高山・・・夏目リサーチ社員。元木工職人。Web小説ライターでもある。
榊・・・夏目リサーチ社員。元エンパイヤステーキホテルのレストランのシェフ。元自衛隊員。分室のまかない担当?
夏目朱美・・・有限会社夏目リサーチ副社長。
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==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==
※夏目リサーチは、阿倍野元総理が現役時代に設立された会社で、警視庁テロ対策室準備室が出来る前に出来た。スーパーや百貨店の市場調査会社が、「隠密に」テロ組織を調査するのに適していると、副総監が判断し、公安のアシストとしてスタートした。
夏目リサーチは、民間の市場調査を行うのと併行して、危機的状況を調査する、国家唯一の調査機関である。
午後10時。浅草、浅草寺裏手のビル。夏目リサーチ社分室。
「ホワイトナイトねえ。聞いたことは、あるけど。笠置さんは詳しい?」
「私の会社じゃなく、友人の会社で、吸収合併したお陰で倒産を免れたのは、見ている。『乗っ取り』と違うのは、旧経営陣を立てることにある。有名な特撮会社で、持ち直した例があるでしょ?」副社長の朱美は言った。
「従業員を追い出したら、無形遺産が壊れるからね。」と、高山が言った。
「登記簿上のことだから、心配しなくていいのよ。本社は市場調査をするし、ここは『倉庫』だし。」
「え?倉庫だったんですか?」と、榊は驚いた。
その「倉庫」は、今大掛かりな工事をしている。笠置達は、奥の仮眠室に待機していた。
警視庁の特別チームが、工務店の作業服を着て、改造工事をしているのだ。メンテだけでなく、セキュリティーに問題がないかどうかを含めてチェックして。
「副社長。会社、名前変わるんですか?」「名籠(なごめ)リサーチ、にね。ここは看板がないから、関係ない。本社は看板を付け替える。先日の件は、夏目リサーチがやったカチャカチャじゃなく、名籠リサーチが「実験的」に行ったこと。これからは、関係ない市場調査は「関係ある」市場調査に変える。」
「じゃ、板東さん達も、いつも通り?」「そういうこと。」
夏目リサーチ分室は、最初は10人だったが、その内7人は、本社のカチャカチャチームのバイト君管理を兼ねて、監視カメラの設置と撤収を行っている。
7人は、最高齢の3人に気遣って、自ら志願したのだ。フォローアップに。
午後10時半。
「工事の人達」が、朱美に挨拶に来た。夕刻から始まったから、かなりのハイペースだ。
朱美が見送った後、榊は急いで夜食の用意をした。
笠置と高山は、バックアップデータの整理をした。
榊が、朱美と共に肉巻おにぎりを食卓テーブルに用意し、ビールとコップも用意した。
「夏目リサーチ、改装と再出発を祝して。」と、笠置が音頭を取った。
「かんぱーい!!」
深夜になったので、朱美も仮眠室に入って眠った。
仮眠室は、カプセルホテル形式になっていて、災害時には、簡易シェルターになる。
機械室では、何やら音がしている。
照合データを入れなくても、運転免許証データやお名前カードデータ等のアップデートは自動で行われ、各々のマッチングが行われるのだ。
―完―


