下らない話

「辺見ガチホモだからお前も気を付けろよな。アイツ、散々担任追いかけ回してクラスめちゃくちゃにした挙句急に転校しやがって、クソ迷惑だったわ」

 振り返った樹の手からペットボトルが二本滑り落ち跳ね上がるのが見えた。

 非常口に向かって走り出した樹を追いかけた。
 待てよ…樹…
 どこ行くんだよ?
 その先は外階段だぜ?

 樹の手を掴もうとした俺の手は、閉じかけの扉に阻まれた。
 身体ごとぶつかって扉を開けたその瞬間…

 嫌な音がした。