下らない話

「ちょっと一緒に遊びません?」
 そう声をかけると三人で顔を見合わせて「どうする?」「私は良いけど」などと相談し合い、数秒でオッケーの返事がきた。

 待機している三人に合図し呼び寄せた。
 ターコイズブルーがミキ。サーモンピンクのオフショルダーのモサモサしたのがアヤカ。上が黒、下が深緑の花柄で色が違うヘンテコな水着がリナ。全員20歳(ハタチ)だった。

 とりあえず三輪の願い通りビーチボールで遊んでみたが、爪の長いミキと鈍臭いアヤカが早々に脱落。遊んでいるのは俺と樹とダイソンとリナの四人だけ。

 裕太と三輪は休憩と言いながら前屈み気味に座り込み、ミキやアヤカと喋っていた。
 目線は完全にリナに向いていた様だったが。

「この後、カラオケとか行きませんか?」
 タイミングを見て裕太が提案する。
「どうする?」「私は良いけど」…また数秒の相談の結果着替えてカラオケに向かった。

 リナと樹が楽しそうに喋っていた。
 あんま気分の良いもんじゃないけど見ないフリをした。
 板倉だけが女じゃねぇからな。
 振られた樹の気が少しでも紛れるならそれで良い。
「ねぇ、拓海くんは歌上手いの?」
 ミキが身体を寄せてくる。
「いやー…別に普通かな?裕太は相当上手いよ」
「えー?そうなの⁈楽しみ」
「お前適当な事言うなよ‼︎」
「え、嘘なの?早く聴きたーい」