下らない話

 大きな試練はやはり海の時に訪れた。

 さすがの俺も常時盛ってるってわけじゃないから、水着姿を見た所でどうこうなるわけじゃなかったんだけど…

 樹のスキンシップってのは服を着ていようが着ていなかろうがお構いなしなわけで、直接触れる生肌には爆発的な破壊力があった。

「朝比奈ヤベぇ‼︎何か踏んだ‼︎」
 抱きつかれた上に片足を絡められた瞬間俺のオレが目を覚ました。

「うるせぇ‼︎知るか」
 海面に樹をぶん投げ誤魔化す。
 面白がって裕太や三輪が次々に俺に飛びついてくる。
 樹も懲りずに生肌を重ねてくる。

 俺の身体は次第にエラーを起こし終始半勃ち状態になっていた。
 目ざといダイソンに(つつ)かれて危うくあの世に逝きかけた。

「お前欲求不満か?俺を使っていいぜ?」
 両腕で胸部を寄せるダイソンに飛びつきとりあえず揉んでみる。
 次第に鎮まりゆく俺のオレ。
「うん。何か(ちげ)ぇな…」
「拓海ガチ揉みしてんなよ」
 裕太が動画を撮って爆笑する。
「ダイソンのじゃ盛り上がんねぇっしょ‼︎樹、どうなんだよ、彼女のは…」

 三輪が樹に話を振ると、樹はチラッと俺の方を見てから言った。
「俺は別にそういうの…てかもう別れたし」
「嘘⁈マジで?」
「いつ別れたんだよ?」
「こないだの水曜…」
「何で?どっちから?」
「俺といてもつまんないって。他に好きなヤツできたからって…」
「マジかよ。あのクソ女…」
「そうかそうか…。戻って来たか‼︎よし、お前もダイソン揉んどけ‼︎」
「あぁ、うん」
 苦笑いしながらダイソンの乳を揉む樹を複雑な気持ちで見ていた。

 樹といてもつまんねぇとか…何言ってんだアイツ。