二週間後の週末、俺は沙月と一緒に沙月の兄貴に会いに行った。
「沙月…」
「ごめん。急に呼び出して」
「…いや、久しぶり。元気…だったか?」
「お母さんにさ、道…兄さんが結婚するって聞いて…」
「…えっと?」
「あ、朝比奈です。初めまして」
「……彼氏?」
「うん。そう」
「…そうか」
「結婚、おめでとう」
「……ありがとう」
「…じゃ、もう行くね」
「え?」
「これからデートなんだわ」
「…そっか。そうだよな」
「幸せに、なりなよ…」
そう言って沙月は兄貴に背を向けて歩き出した。
「沙月を頼むね…」
俺にそう言った兄貴は泣いていた。
多分…
いや絶対に沙月も泣いている。
俺は軽く頭を下げて沙月を追いかけた。
「沙月…」
「ごめん。急に呼び出して」
「…いや、久しぶり。元気…だったか?」
「お母さんにさ、道…兄さんが結婚するって聞いて…」
「…えっと?」
「あ、朝比奈です。初めまして」
「……彼氏?」
「うん。そう」
「…そうか」
「結婚、おめでとう」
「……ありがとう」
「…じゃ、もう行くね」
「え?」
「これからデートなんだわ」
「…そっか。そうだよな」
「幸せに、なりなよ…」
そう言って沙月は兄貴に背を向けて歩き出した。
「沙月を頼むね…」
俺にそう言った兄貴は泣いていた。
多分…
いや絶対に沙月も泣いている。
俺は軽く頭を下げて沙月を追いかけた。


