下らない話


「朝比奈ー‼︎」
「…おぅ」
「大丈夫か?」
「たまに咳出るくらい」
「やっぱ俺のが移ったんかな?」
「さぁな」
「ノートとか大丈夫か?俺ので良ければ…」
「クラスのヤツに借りるからいらねぇ」
「…そっか」
「じゃあな」

 樹に背を向け教室に入って行く。
 このまま少しずつ離れていこう。
 このまま距離を取って他人になっていこう。

 俺はもう、お前の事を友達とは思えない。
 友達として接する事ができない。

 ごめんな。踏み止まれなくて。

 あのキスがお前にとって初めてじゃなかった事を祈るよ。