下らない話

 ごめん。ごめんな。

「なぁ…風邪って、移したら治るって言うよな?」


 カラカラに乾いた喉に樹の首元にあったスポドリを流し込んだ。
「寝てるよな?」
 もう一度確かめてから軽く触れた樹の唇は熱くて乾いていた。

 一度離した唇をもう一度押し当てた。
 樹の熱い息に欲情した俺は樹の乾いた唇を舐め、そのまま口の中に舌を差し入れた。
「ん…」
 樹が俺の舌に自分の舌をくっ付けて吸い始めた。

 水分が欲しいだけなんだと頭では分かっていた。分かっていたはずなのに…
「…たつ……」
 舌の感触と耳を刺激する水音に興奮した俺の理性なんてものは瞬間でぶっ飛んだ。

 無意識に俺の手は樹のワイシャツのボタンを外し、脚の間に挟まっている樹の左脚に形を変えたモノを押し当てていた。