顔も合わせず、連絡も取らずに二日が経った。
 俺たちにとっては初めての事だ。
 購入したモノをコンビニで受け取りそそくさと帰宅した。

 エアコンのスイッチを押し、暫し冷風でクールダウンしてからいざ…手にした箱を開封してみる。
 一辺25センチ程のダンボールの中には緩衝材に包まれた『ことわざカルタ』と書かれた箱が入っていた。
「こ、これがロ、ローション…」
 別に何て事ないワードにさえ過剰反応してどもってしまう。
「フィンガー…指の、スキンんん…あぁ、はいはい…」
 そして、次々に登場する不思議な形の棒、棒、棒…。

 一つずつ手に取っていく(たび)に冷静になってくる。そして段々と怖くなってくる。
 怖くて、情けなくて、泣きたくなってくる。

 そのまま全部をベッドの上に放置して、俺はゲームや漫画が入ったダンボールを抱えて階下(した)に降りた。