着替え終わった後はいつも通り、学校の事とか流行り(もん)の話をしながら対戦ゲームでバカ騒ぎした。

 2時間ちょっとして、修ちゃんが窓から帰って行った。高所が苦手な俺は、軽々と移動するその姿にいつもハラハラしてしまう。

「じゃあな」
「うん」
 修ちゃんが部屋に入るのを見届けてから窓を閉め、俺は部屋を出て階下(した)に降りて行った。

 俺の部屋の窓の鍵はいつでも開いている。
 気まぐれな修ちゃんがいつでも入って来られる様に、いつだって開けっぱなしのままだ。

 目的が漫画でも、ゲームでも、何だって良い。
 側にいられるだけで、それだけで良いんだ。

 そう思っていた。